第5話

敬語
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2021/06/10 07:07
右も左も分からないような土地で、産まれたての子鹿の様になっていた私に声をかけてくれた人は、


私と目的地が同じらしい。








なんか……ほんとに優しさが滲み出てるひとだなぁ

日本人はみんなこういうものか







口調も聞いてた通り、ちょっとだけ違ったな







その大きな背中について行きながら、私は

はっと気づいた








この人も稲荷崎高校の人だ……



いや、気づくの遅いよ、
と、内心1人ツッコミしていたら










??「高校になんか用事あるんですか?あ、俺は稲荷崎の今年から3年んなる、北信介です。」




!!……まさかの先輩、、









あなた「!はい、今年から転校して来ました、羽芽あなたです__。あ、2年生です…」








北「ほーなんか___いや、そのなりで普通に日本語喋りよるから、びっくりしたわ」



そう言い、こちらを向いてにっこり微笑んだ。











確かに、今私はブラジル向こうの制服に身を包み、顔立ちも、両親とも日系が強いと言えど、日本人とは言えない、、、









あなた「稲荷崎高校に入るために、沢山勉強したので……私、日本語おかしくないですか?」








北「ああ、なんもおかしかないで、勉強してそんな敬語も使えるん、すごいなぁ」









あなた「!!っっ___ありがとうございます……」











勉強しておいて良かった……。








そういえば学年わかってから敬語じゃなくなってる




使い分けることは知ってたけど……






何か自然だったな、さすがだなぁ__






























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