第75話

巡る巡る出逢い
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2021/07/24 12:23





赤葦「そうですね木兎さん、それで、目的地は……」








あの河川敷のことをいい、案内してもらった。


あかーしと呼ばれる人は、とても大人びた人だった。英語話せるし、しっかりした人だ。



ぼくとと呼ばれる人は、あかーしさんに敬語を使われながらも、子供っぽい、明るいひとだった。










木兎「それにしてもきれーな目と髪だなぁ…!どっから来たの??」


赤葦「木兎さん、敬語使ってください!」



あなた「私兵庫から友人に会いに来たんです…それと、私はまだ高校生なので、敬語じゃなくても大丈夫ですよ」



赤葦「高校生なんですか!?」








話すとあかーしさんは高校生2年生、ぼくとさんは3年生だった。













なんか私、高校生に道案内系でよく絡むな……













赤葦「着きましたよ、ここで合ってますか??」







あなた「……~~っっ、」



懐かしい……私の大好きな所。思いでが詰まってる所。



赤葦「??あの……?」



あなた「あ、はい!ありがとうございました、ここで間違いないですっ」



??「お嬢様??」


あなた「!?……えっ」





聞き覚えのある声が聞こえ、ゆっくり振り向く。



そこには、わたしが東京に住んでた頃、良くしてくれた使用人さんがいた。



この人には、感謝しかない。

当時日本語が喋れなかった私に変わって、父に事情を説明、しかもわざわざクロと研磨に私の過去を伝えてくれた人だった。(※28.29話)




少し……痩せていた。けど、やさしさにはあふれた整った顔はそのままだ。


確か名前は……そう、北さん。当時は発音出来なかった。



……ん?北さん??



なんか……似てる??











北さん『お久しぶりです!お嬢様…ですよね?お会いできて嬉しいです!』


あなた「あ…北さん……ですよね??」


北さん「!?!?」


あなた「お久しぶりですっ、私もお会いできてうれしいです!」


北さん「……あ、日本語……」


あなた「勉強したんですっ、あの時はありがとうございました、私、ずっとお礼言いたくて……」



北さん「~っ!」

















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赤葦side




木兎「クォーターだってあかーし、かっこよかったな!」



赤葦「そうですね……」





俺たちは邪魔になるから、すぐにその場を離れた。









ありがとうございましたと微笑むその子は、同い年とは思えないほど大人びた、綺麗な人だった。




お嬢様、と呼ばれ、名前も知らないその人は、多分もう二度と会えない。




あの使用人の人……どっかで見たことあるような……?









出逢ったとはいえ、こんな出逢いだ。

もっと違う出逢い方をしてたら、もっと仲良く、俺も友達になれたのだろうか……














また、会えたらいいな




















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北さん「お嬢様は、どうしてここに??」


あなた「クロと研磨に会いに来たんです、」


北さん「そーだったのですね!えと、ブラジルから??」


あなた「いえ……!今は日本に住んでますよ」








北さん「あの、先程の人達は、お友達ですか?」


あなた「違いますよ、迷ってた私をここまで案内してくれたんです」


北さん(……あの黒髪の男の子……確か赤葦財閥の…)







北さん「……今は、日本のどちらに?」


あなた「兵庫です」


北さん「っ!……そ、うですか。……お元気そうで何よりです」









なんか北さん……寂しそう??


あ、そうだ……聞いていいか分からないけど、どうしても気になる




あなた「あの、北さん、北さんって……歳の離れた弟とか、息子とか……いますkっ」











黒尾「お!いた!あなた〜っ!!!」








北「……〜っっ」












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