第78話

一期一会
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2021/07/30 08:22


??「どーもぉ初めまして!、俺及川徹って言いまーす!宮城から来ました!高校3年生、バレーやってまーす!
あの、もし良かった一緒に混ぜて貰えませんかー??」





バレーやってる人か…しかも高校生。

それなら私は別にいいけど……





黒尾&研磨「…………」




2人ともなんかいやそーな顔してる。




あなた「2人ともっ…どーするの??私は別にいいけど…」


黒尾「……はぁ、あなたが良いならまぁいいか」


研磨「うん」










黒尾「っどーも初めまして、高校3年、バレー部の黒尾鉄朗です〜、良いですよ、一緒にバレーしましょー……」



なんか腹黒く見えるクロ……







及川「!!だってみんな!!やったね!☆」


「ほんとにすいません、いきなり……俺、岩泉です、3年っす!」

「3年、花巻でーす」

「3年、松川です、あの、ラーメン屋……居ましたよね??」






黒尾「はい、居ましたよ」



及川「!!っあ!あのすんごい可愛い子!!ね!君名前は??ハーフ?高校どこ?」





なになになに…この人すごい来る…





あなた「……っ」



私は反射的に研磨とクロの背中に隠れた。


研磨「……あなた??」






及川「……あれ??もしかして照れちゃってるブッ!!」


岩泉「や!め!ろ及川!…すまねぇな…えと…」









あなた「……羽芽あなた、2年生です…」



この人は……なんか安心出来る。






岩泉「一個下か!よろしくな!」


及川「よろしくあなたちゃん!で、そこのプリン君は??」





研磨「(プリン……)孤爪、2年。」




及川「ふーん……ね!あなたちゃんは……」


研磨「っ……イラッ……」


黒尾「じゃあ自己紹介はそこまでにして、バレーしましょー!」









再度私に注目し始めた及川さんを遮るように、クロが仕切り始めた。










人数も居るから、3対4でゲームすることになった。


もちろん私たち3人は同じチームだ。
























花巻「〜〜っ疲れた~!部活並に動いたな〜」


松川「結構ハイレベルなゲームだったね…」







外もすっかり暗くなり、ラーメンを消化しきってきまうほど動いた私たちは、

思い切りバレーが出来た満足感に浸っていた。





岩泉「今日はありがとな!黒尾、研磨、あなた!」


黒尾「いやぁ、こっちこそ、すげぇ楽しかったよ。サンキューな!」







共に汗を流した私達は、3年生組はタメで話す程距離が縮まっていた。






及川「あなたちゃん!!ほんとバレー上手いね!」


松川「上手いどころじゃないけどね……なんであんな動き出来るの……」



黒尾「あんま深く考えない方がいいよー」










あなた「あ、ありがとうございますっ…でも皆さんもすごくレベルが高かったです!及川さんのセットアップも凄かったですし、なんか4人のバレーの相性が抜群というか……!!」





侑くんとはまた違う、強さがあった。

この4人の信頼関係もあるのかもしれないけど、及川さんは、プレイヤーの事をよく理解している。

稲荷崎よりも洗練されていて、完成度が高いと思った。












青城組「「…………っッぷはッ!笑……」」




え、……なんで笑われた??












松川「ほんとにバレーが好きなんだねあなたちゃん(笑)」

花巻「いきなり饒舌(笑)」


及川「っ!あなたちゃんいい子!可愛い!もう青城通いなよッ!!」





そう言いながら、私の肩に手を回して来た。








「「「!!!!……や!め!ろ!」」」



ドカッ!……ドゴッ!……





及川さんは3人に猛攻撃を喰らい、

私はクロに思いっきり引き寄せられた。




ポスッと胸元に収まった私は、背中にクロの熱とガタイの良さを感じた。




いきなりだったから焦った。








あなた「……!?…クロ??//」


黒尾「……っっ〜悪ぃ!/ついっ!!//」






パッっと私を離し少し距離を置く











及川「酷い!!皆して暴力なんて……!!」










岩泉「でもそんだけ上手いなら東京の強豪校とかだろ?どこの高校だ?」


及川「岩ちゃんガン無視!!」



あなた「私、東京の人じゃないんです、兵庫から、友達のクロと研磨に会いに来てたんです。」







「「え、そーなの!?!?」」



及川「え!俺てっきりどっちかの彼女とかかと!」


花巻「兵庫でバレーしてんの??」



あなた「いえ、バレー部のマネージャーやってます。稲荷崎って高校で」




「「「「強豪校じゃん!」」」」








及川「ナンバーワンセッターが居るところ……ねぇ」


松川「マネなんだ〜勿体ない。」


















及川「いいな〜!あなたみたいな子にマネやって貰えるとか~…」



岩泉「及川、そろそろ行くぞ!こっからホテルまで距離あんだよ」








及川「えぇ!もう!?……あなたちゃん!!」


あなた「はい!?」



及川「連絡先!交換しよ!!」








今後二度と会わないかもしれないのに、私は及川さんを初め、4人共と連絡先交換した。






研磨が隣で、やめときなよって顔してたけど。

私も連絡先交換することに意味を感じなかったが、







及川さん曰く、

「ここで出会ったのはなにかの運命だよッ!なにか形に残したいの!」




とのこと。







なんて言うんだっけ……あ、一期一会だ。











及川「連絡取り合おーね!あなたちゃん!」



あなた「あ……はい……」



黒尾「はーいそこまで~…後であなたスマホ貸して。」


あなた「え、なんで??」


及川「!!まさか!連絡先消すつもりじゃ!」

















岩泉「じゃ、ありがとな~!」


松川「また会えたらよろしく〜」


花巻「いつでも宮城遊びにこいよ!」





あなた「はいっ…また!」




及川「……やっぱあなたちゃん……ヘブッ!!」


岩泉「何回言わすんだっ!行くぞ!」







遠くなっても手を振りながら、去っていく4人を見送った。








黒尾「濃い~なー……キャラ笑笑」


研磨「……疲れた。」
























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今回の、青城3年VS3人組の試合は、いつか番外編でやろうと思います!

省いてすいません😅

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