第41話

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2021/06/27 09:32

今日も今日とて、私は休憩時間を使ってバレーをする。(まだ3日目ぐらい)








日本に来て驚くことは多々あったけど、だいぶ慣れた。



校内をみんなで掃除とか

盗難に対する警戒心のなさとか

女子の美意識の高さとか






単純にすごいなって思った。










新条「そういえばあなた、部活結局どうするの?」




休み時間、ひまとカヤの3人で、お昼ご飯を食べていた。






あなた「あ、最近バレー出来るから忘れてた。」



藤咲「あなたはバレー出来れば何でもええって感じよな〜」








ほんとに、バレーが出来れば何でも良かった。


とは言っても、いつまでも角名くんと治が相手のしてくれる訳でもないし、休憩時間だけでは物足りない。








あなた「やっぱり女子バレー部作ろうかな……」


藤咲&新条「「まだ言ってんの!?やめとき!」」





あなた「うわっ、なんでそんなに否定して……」




治「あなたー!!今日もするんやろ??」


食堂から帰って来た治達が、廊下から私を呼ぶ




あなた「うん!!私まだ食べ終わってないから先行ってていいよ!」







……久々に声張り上げたな


休み時間の教室がザワザワする中で、窓際から廊下に声を届けるために大きな声を出した。







治は何も言わず、了解の意の手を挙げて、体育館へ行った。




「え、なになに!?どーゆう関係なん!?」

「治くんが話しかけた!?」ザワザワ……

















あなた「ごめん2人とも、今日も……」


新条&藤咲「「行ってらっしゃい!!」」



あなた「!!……うん、ありがとっ」





2人は本当にいい人だ。

私、友達に恵まれたなぁ……










藤咲「それにしてもあなた、超スピードで仲良くなったよなぁーあの2人と」



新条「ほんまにな!、1年の時から宮治が女子と話しとるの、見た事なかったしなぁ」



藤咲「うん……、よく仲良なれたよほんまに……」



新条「仲良く……なぁ……」












お昼ご飯を口にかき込んでいると、2人の顔が曇っていった。



あなた「??」



藤咲「あなた、仲良くするんは勿論いいけど、それを良く思わんやつもおること、知っときね。」



新条「男バレ自体人気あるけど、ツインズは桁違いやからなぁ…」



藤咲「もし絡まれたらすぐ言うんよ?ツインズファンは怖いんで〜気をつけんと、特に……」






新条&藤咲「「久遠寺 翠恋くおんじ すいれん……!!」」









あなた「えっと……誰??」




新条「同じクラスやよ!ほら、あなたにどの部活入るか質問してきた……!」



あなた「ぁ…あの、いつもオシャレな??」



新条「そーそー!」







……正直言って、あの子は確かに怖い。

勘違いだと思ってたけど、睨まれてる気もする









あなた「なんで、特になの??」



新条「あの子も女バレやったんよ!よく喧嘩しとったなぁ部員と。ツインズの熱烈ファンでな」



藤咲「しかも、父親が教育委員会の理事長らしくてな、我儘なんよな、先生も下手に口出せんし。」



新条「あの子普通に人虐めるで、気をつけてな?」



あなた「う……うん、」







___どうして、権力のある人、人を動かす力がある人は、それを振りかざすんだろう……





新条「そういえば久遠寺さん、父親に頼んでツインズに縁談申し込んだらしいで!」



藤咲「え!?もうそれファンどころやないやん……」








どうして_____傲慢になるんだろう。





そのせいで、私の……私の大切な人達が____









新条「あなた!大丈夫??」





あなた「____ぇ、ぁ、うん、大丈夫…!」












私は残りのご飯を1口で詰みこみ、体育館へ向かった。

























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