Noside
赤木「ん?治、お前の片割れどこいったん??」
治「??俺知りまへんよ。」
銀島「そういやさっき、マネと水道行きよったで」
治「は?アイツがあなたと?嘘やろ」
北「そろそろ始めるで……まだあなた帰ってきてないんか?」
治「ツムがあなたの邪魔しよるらしいっす」
北「??どういうことや?」
侑「なんやて!?俺よりバレー上手い言うんか!?」
あなた「だから……!そーじゃないって…」
侑「勝負やあなた!俺のサーブ取れるんやろ!?」
あなた「なんで勝負!?侑くんがどのぐらいって聞くから……」
尾白「おっ、侑おった。って、あいつら、いつの間に仲良うなっとん」
治「あいつほんまに邪魔しよるし」
角名(なんかデジャブ……)
そこには満タンのジャグを持って、勝負を挑む侑と、必死に弁解するあなたの姿があった。
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侑「後で泣いても知らんからな!!」
あなた「!?泣かないよ!ていうか、負けないよ?」
侑「っ!!覚悟しとけ……」
なんかデジャブ……
ほんとに双子なんだなって思う。
似てるのは顔で性格は全然違うと思ってた。
北「お前ら何言い合っとんや」
侑「北さん!俺ら勝負する許可ください!」
あなた「だからなんで勝負なの?普通にバレーしようよ!」
尾白「まてまて!まずお前ら何があったん??」
水道で、私はどのぐらいバレーできるかって聞かれ、答え方に迷った。
どのぐらいとは??ってなった。
だから、侑くんがわかりやすいように、
〝侑くんのサーブをレシーブできるぐらい〟
って答えた。
そして、今に至る。
そのことを皆に伝えた。
尾白「……どっちもどっちやな。」
赤木「侑のサーブ取れるとは……また大胆発言したなぁ!」
治「は??お前もっと上手いやん。」
「「「!?!?」」」
治「あなた、はっきり言うたれ!ツムより上手いって」
侑「!?なんやてサム!!お前俺があなたに負ける思うとるんか!?」
治「そう言うとるやろ!なんならプリン賭けてもええで」
侑「!!っ乗った!!」
双子の言い合いは、テンポが凄くいい。
北「勝負は好きにせぇ、話は練習が終わってからや。
もう練習始めるで!」
「「「うっす!」」」
みんながテキパキと動き始める
私もマネ業に戻ろうとすると、
治「ツムにあなたの本気かましたれ!」
と、普段無表情の治が、子供のように無邪気に笑った。
あなた「っ!!/……うん!」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。