第56話

仲直り??
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2021/07/06 09:02

あなた「あ……えと、ありがと、ジャグここに置いてて」




侑「……」









無言でジャグを置き、何考えてるか分からない顔のまま私の作業を見ている。





怖い!怖いから!

















侑「……なぁ、バレー好きなんか?」





あなた「うん。バレーは私の全てだよ」






侑「……治が最近サーブ安定してきよるんも、お前がアドバイスしたんか?」




あなた「アドバイスはしたよ。でもそれは治の努力あってこそだよ。」





侑「………………」









また黙ったよ。





早くジャグの中に水入ってよぉ…

この時間とてつもなく長い。












侑「……っすまんかった。」







!?……謝られた。何故に?





いや、思い当たる点はいくつかあるけど……









あなた「何に謝ってるのかよく分からないけど、侑君が女子を嫌うのも分かるから……



確かにあれは……うざかった



私も実際キレちゃったしね。」







1人で頷き、今更あの黒歴史を肯定する。












侑「ははっっ……!」



あなた「!?……なんで笑うの?」




侑「確かにあれは傑作やったなぁ、男バレの武勇伝として語り継ぎたいわ」



あなた「っ!それだけはダメ!!」




ほんとにダメだ。自分から話題として出しておきながら必死に否定する。









侑(っっ//ち……近っ……



こいつの距離感おかしない??ブラジルの距離感か??)(そうです。)




侑「ぶ、部活の日誌にもう書かれとるで!角名も動画撮りよったし!

あと水!いつまで出してんねん!」




あなた「日誌!?動画!?何それ知らない…!」





侑「水や!あなた、水!」








あ……



スポドリ薄っ…………









侑「ちと水流して粉追加するか…」


あなた「!?水流すの……?」


侑「??おん。」








そっか……こっちではこれが普通。

日本、飲めるほど綺麗な水の普及率、すごいもんね。
お金も全然掛からない。








侑「??」



あなた「ごめんなさいっ……」



バシャー……


水を捨てて、新しい粉を追加した。




侑(水捨てることに謝っとんか??)







侑「……声、試験とき出してくれてありがとな。あなたが声出してくれへんかったら、俺、ほんまに選手生命絶たれとったかもしれへん。」



あなた「ふふっ……治と同じこと言ってる」



侑「??サム…?」



あなた「試験終わった後、治も同じようにお礼言ってくれたの、からかわれたけど…」



侑「仲ええんやな……



あなた「ん?」












侑「いや、……あなた、バレー出来るんか??」



あなた「うんまぁ…」



侑「どのぐらいや?」




あなた「(どのぐらい!?)え……と、










___________ぐらい?」















侑「はぁ!?」






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