第16話

結婚生活16
134
2020/06/26 10:22
3月に入って私は、ある事に気が付いた。

毎月来る
"女性の日"
が来てない事に。

不順気味だったから、あまり気にしてなかったけど、さすがに変だと思った。
基礎体温計にも♡マークが付いた。
基礎体温も、ずっと高温期。

隆二に話す。
『ねぇ隆くん、アレが来てないの。基礎体温計も♡マークが付いた。』
「マジ!?もしかして?」
『うん、まだ確定では無いけど妊娠したかも。でも確定じゃないから病院に行くまでは、あまり喜ぶのは辞めよ!違ってたらショックだから。とにかく妊娠検査薬を買いに行く。』
「すぐ買いに行こう!」

私達は、すぐドラッグストアーに向かった。

そして帰宅。

心臓がバクバクして…

検査薬の説明書を読み込む。

"尿をかけて平らな所にキャップを閉めて1分で判定"
そう書いてあった。

「あまね、早くやろ、検査薬!」
『うん、でもちょっと緊張してる。もしも妊娠してたらタバコも辞めなきゃならない。だから最後の1本吸わせて。』
「うん、わかった。落ち着こう。」
大好きなコーヒーとタバコ。
とにかく気持ちを落ち着かせた。

「もう1分たったよね?早く見に行こう!」
『うん!』

そしてトイレに


結果は





























"陽性"

陽性=妊娠

2人で何度も何度も説明書を読んだ。
見間違いじゃないか?
ちゃんと線は出てるのか?

明らかに
何度も見ても陽性だった

私達は待望の赤ちゃんを授かった

「あまね!やったね!だから来てくれるって言ったでしょ?」
『隆くん…嬉しさとビックリと何か不思議な感情が一気に来ちゃった。』
自然と涙が止まらなかった。
『隆くん、長い時間待たせてごめんね!やっと、やっと来てくれたね!パパ、ママになるんだね!』
隆二は、まだ大きくなっていない私のお腹に手を当てて幸せそうな顔をしていた。

2011年3月8日
妊娠検査薬をした日

私達にとって特別な今まで感じた事のない幸せな感情に満ち溢れていた。

この後
あんな事になるなんて
誰が想像しただろうか

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