第6話

ふぉー
1,672
2022/07/29 14:59
幼少期のロディ
…………ごめん、さっきのは無かったことにして……
あなた
ふふっ、あれー?わたし、さっきまで何してたっけー?
そう言ってあなたは笑う

……本当に俺は、なんで昨日会ったばかりの子に、ここまで自分のことを話してるんだろう
ロロ
…………ん……んん……
俺たちの話し声に気づいたのか、弟のロロが目を覚ました
幼少期のロディ
お、起きたか
ロロ
んー…………おはよう兄ちゃん……
幼少期のロディ
おう、おはよう
ロロ
……そっちの女の子はだれ?
幼少期のロディ
あぁ、話してなかったっけ、この子は俺の…………

なんて言えばいいのか、思わず口ごもる
あなた
友だち、でしょ?
自分から言わずに、彼女にフォローされ、自分が少し情けなく感じる

……大丈夫、もう自信を持って”友だち”だって、言っていいんだ
幼少期のロディ
……俺の友だちの、あなた・エレニカ
ロロ
兄ちゃんの友だち!? ホント!?
あなた
うん、ホントだよ
よろしくね!
ロロ
わぁ……! 良かったね、兄ちゃん!
幼少期のロディ
良かったねって……何が?
ロロ
だって──
ララ
う〜ん……ロロ、声が大きいよぉ……
ロロ
あ……ごめんララ、起こしちゃった
ララ
んーん、大丈夫だよー
そう言ったララは、大きく伸びをして眠気を覚まそうとしている
ララ
……あれ? 兄ちゃん、その女の子はだあれ?
あなた
ふふっ、兄妹揃って同じような反応するんだね
幼少期のロディ
はは、そうだな
ララ
……?


──────────数分後……──────────

ロロ
えーっと、あらためまして、兄ちゃんの弟の ロロ・ソウル です!
ララ
妹のララ・ソウルでーす!
あなた
じゃあ、次はわたしかな
あなた・エレニカ、昨日ロディと友だちになりました!
これからよろしくね、ロロくん、ララちゃん!
ロロ&ララ
よろしくお願いしまーす!!
あなた
じゃあ、自己紹介も済ませたところで……わたし、もう帰らなくちゃ
ララ
えー、もう帰っちゃうの?
あなた
うん、お仕事があるから……
ごめんね、また今度たくさん遊ぼ!
幼少期のロディ
仕事か……
あなたは、なんの仕事してんの?
あなた
わたしは、街の方で八百屋さんのお手伝いさせてもらってるよ
幼少期のロディ
へぇ……じゃあ今度、仕事の帰りに寄って行こうかな
あなた
うん! ぜひいらして下さ〜い!
それじゃあ、またね!
幼少期のロディ
おう、またな〜
ロロ&ララ
ばいば〜い!
幼少期のロディ
ふぅ……じゃ、俺も仕事の準備するか……
よし、2人とも、朝メシの準備するから、座って待っとけ〜
ロロ&ララ
はーい!
昨日見つけた仕事、運び屋だ

もしかしたら命の危険もあるかもしれないけど……結局はやるしかない
身支度を整え、朝食の準備をしている間に、先程のことを思い出す
幼少期のロディ
なぁ、ロロ
ロロ
? どうしたの?
幼少期のロディ
さっき話してたときに「良かったね」って言ってたのって、なんで?
ロロ
ああ、それのこと? だって兄ちゃん、ここに来てから、ぼくたち以外の人と仲良く話してるところ見たことなかったから、ちょっと心配だったんだ
あんなことがあったから、もう人と話したくないのかなって
あんなこと、と言うのは俺たちがついこの間体験した出来事だ

父親が突然失踪し、家を追い出され、友だちも離れていった……今思えば、たくさんのことがいっぺんに起こりすぎている気がする

……それもこれも全部、オヤジのせいだけど
ロロ
でも、今日あなたちゃんと会って、そんな心配いらなかったなーって、安心したんだ!
幼少期のロディ
……そっか
あまり考えたことがなかった、ロロのこと……いや、もしかしたらララのことも、気づかないうちに心配させていたのかもしれない

そういうことは、できるだけ表に出さないようにしてたんだけどな……お見通しか

どちらにせよ、ピノを見られたらバレるんだけど
幼少期のロディ
ごめんな、心配させて……でももう大丈夫だから、安心して
俺はそう言って、ロロを抱きしめた
ロロ
うん、ぼくたちの為に頑張ってくれてありがとう兄ちゃん! だいすき!
幼少期のロディ
ああ、俺もだよ
ララ
あー! 2人だけずるいー! わたしも入れて!
幼少期のロディ
もちろん! ほら、おいで
ララ
わーい!
ロロ
うわっ! ララ、勢い良すぎるよ!
ララ
えへへ〜
どれだけ不幸せなことが起きたって、大切な人さえいれば意外とどうとでもなるものだ

……こんな時間が、いつまでも続きますように

プリ小説オーディオドラマ