初めまして
僕はるぅとと申します
突然ですが皆さんは
「初めまして」という言葉は好きですか?
初対面の人と話すのは緊張するから初めましてっていう言葉は嫌いな人
初めてのことは新鮮でわくわくするから初めましてが好きな人
色んな人が居ると思います
実は僕も初対面の人はどんな人なのかわくわくするので「初めまして」という言葉は好きでした
そう…過去形なんです
でした……ってね
とりあえず…
これは僕が「初めまして」を嫌いになった理由の物語です。
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今日は普通の日曜日
でも1つだけいつもと違うことがある
それは…
僕の彼女,あなたが買い物に行ったきり中々帰ってこない
僕にはあなたというとっても可愛くて優しい彼女が居るんです
それで,あなたには家庭の事情があって僕と一緒に二人暮らししてるんですけど
今日の買い物の当番はあなただったんです
それであなたは買い物行ってくる!と僕にキスをしてから笑顔で出掛けたきり帰ってきてません
あなたってば時々どんくさい時もあるからなぁ…
もしかしたら迷子になってたり?!
いや僕の家に住んでから結構経ってるから今更そんなことはないだろう…
そうやって色々考えている間に僕のスマホが鳴った
電話は…
病院から
あなたが交通事故に遭ったって……
は,早く向かわないと…!
―病院―
―あなたさんの病室―
あなたには沢山の機会が付いていて包帯があちこちに巻かれていた
あなたが目を覚ました…!
本当に嬉しい!
だけど嬉しさに浸っているのもつかぬま…
その日は日が暮れるまであなたと沢山話してイチャイチャして「また明日もお見舞い来るからね」ってそっとキスだけして帰った
今思えばもっと…
もっと沢山あなたにスキを伝えれてたら良かったのにね
↪︎next.
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!