無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第137話

実らない苦い恋 Ⅷ
先週から気温がぐんと下がり


凍てつく風が俺の頬を撫でていく
ななもり。
うぅ…寒
確か,あなたちゃんと初めて会ったのも今日みたいに寒い日だったなぁ…




その日は寒すぎて滅多に外に出なかった俺はお使いを頼まれててスーパーから家に帰ってる途中だった
ななもり。
あぁもう…本当に寒い…
はぁ…とついたため息が白くなったのに驚きながらも少し急ぎめで歩く


ポツ………ポツッ
ななもり。
わ…凄い降ってきちゃったよぉ……
ななもり。
ちょっと雨宿りしよ…
俺は足早に近くの公園の屋根のあるベンチへ向かった
ななもり。
やだなぁ…天気予報当たんないじゃん
今日は雪って聞いてはしゃいでたのに
??
あ,それ私も!
ななもり。
?!?!
??
ごめん驚かせちゃったかな?
ななもり。
ううん大丈夫
??
本当天気予報当たんないね…チェッ
今回は当たるに賭けたのに
ななもり。
??……何を賭けたの?
??
あぁ私ねころんって言う幼馴染みが居るんだけど……
ななもり。
ころん?
??
ん?どうしたの?
ななもり。
ころんって俺の友達に居るよ
??
そうなの?!え,多分今話してる幼馴染みと同一人物…かな?
ななもり。
俺の言ってるころんはいっつもヤギみたいな声してて
??
私が言ってるころんはゲームしたらいつも発狂してて……
ななもり&あなた
いつもバナナ食べてる!!
ななもり。
ぷっw
??
あはははw
??
それでねころちゃんと毎年雪の予報は当たるか肉まん賭けてんの!w
ななもり。
いいなー楽しそう
??
あ,自己紹介遅れた!私あなた!
ななもり。
俺はななもり。
あなた
なーくんね!よろしく!
ななもり。
うんよろしく
ななもり。
あっちょっと止んできたね!
俺は何故だか分からないけど…


帰りたくない


まだ一緒に居たい…


あなたちゃんと話していたい…


そう思っていた
あなた
あ見て見て!晴れてきたよ!
ななもり。
やーっと帰れるね
あなた
そうだね〜w
ななもり&あなた
あ!!
あなた
雪!
ななもり。
めっちゃ風強くない?w吹雪じゃんこれw
あなた
あははwやったー!これで1勝4敗だぁ!
ななもり。
え負け過ぎじゃない?w
あなた
いーの!
にひひと笑う君は本当に可愛くて


今話している内容が違う男っていうのが切なくて


雲の間から日光が射し込んで明るく見えた彼女を………


不覚にも


「好き」と思ってしまった

ななもり。
懐かしいなぁ…
駄目駄目!


折角最近自分の気持ちを押し殺せてたところなのに!


そう…今あなたちゃんところちゃんはくっつかない両想いで


ころちゃんのライバル,さとみくんが居て…


と中々ややこしい状態になってる


だから,そんな中急に横から俺も参戦しちゃ駄目だ


それに2人とも応援するって言っちゃったし
ななもり。
あ……雪
何故か今見た雪と,去年あなたちゃんと見た雪とでは


違う切なさがある気がした


1年前は恋をした女の子と離れたくない切なさ


今は親友の好きな人が自分の好きな人と同じで気持ちを押し殺している自分2なぜだか分からないけどキュウッと胸が締め付けられる切なさ
ななもり。
雪って……恋みたい
降る前は楽しみでワクワクしていて


降っている時は止むのが切なくなっちゃって


止んだら楽しかったなって思える…


だけど…俺の場合


止むまでが長くて苦しいんだよなぁ……


俺はもう一度雪が舞い降りている空を見上げて宛もなく歩き始めた…