第156話
嘘つきな私と素直な君 0.
私は氷見市 あなた
17歳。
私は……嘘つきです────。
私は世界中で流行している奇病のひとつ…
「嘘吐き病」と言う病にかかっている
この病気にかかったのは6歳の時。
周りの子に病気のことは言っていない。
だって「病気の子」とは仲良くしてくれないかもでしょ?
フツウと違うことで虐められるかもしれないでしょ?
だから私は言っていない。
私がかかっている嘘吐き病の症状はいくつかある
これは基本だけど…
思っていることと真逆のことを口に出してしまう。
この症状が名前の由来らしい。
心の中では「楽しい」と思っていてもその言葉を口に出そうとすると真逆になってしまい……口調も思っている感情の逆になってしまう。
それから本当のことを言おうとすると体が拒否反応を起こし「めまい・吐き気・咳·吐血」等の様々な症状を引き起こす症状もある。
まぁ……後は「心声素直病」の人と相性がいい……のかな?
他の奇病も紹介するね
今この世界では「虹雫吐き病」,「雪涙病」,「心声素直病」,「獣人病」等様々な奇病がある
虹雫吐き病…その名の通り,虹のような雫を口から吐く。その虹の雫はとても綺麗だがその雫を触れた人は雫を吐いた人の記憶を失う
雪涙病…こちらもその名の通り,涙を流すと雪が目から零れ落ちる。暑さに弱い体質で熱中症等にかかりやすい。冬の時期,寒い場所ずっといると自分の周りに雪,吹雪を起こす。
心声素直病…これは嘘吐き病の逆の病気。
思っていることをすぐに口に出してしまう症状がある。その他に嘘をつくと嘘吐き病の逆で「吐き気·めまい·咳·吐血」等様々な症状を引き起こす症状もある。
獣人病…この病気は,人と人との子供でも動物の血が混ざっていて耳やしっぽ,手や口などがその血の動物のようになってしまう。
その血の動物を食べると死ぬ。
あ。あともうふたつ
私は幼馴染みのころんにだけ病気のことを教えてる。
ころんは私がこの病気にかかってからずっと傍に居てくれて何かと助けてくれた
ころんがクラスメイトに「こいつツンデレだからw」って言ってくれたおかげで少しクラスに馴染めた
それからもうひとつ……
嘘つきの私は
恋に落ちてしました。