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第64話

〖4〗決意


このマンションに住みっぱなしだったら絶対になーくん達が来るから実家に帰るか…




ふぅ……よし!荷物まとめれた!


誰も居ませんように…!



ガチャッ




あ。


な、なんでなーくんがここに居るの…?


私のことはもうほっといて欲しいのに…
ななもり
ななもり
ねぇ。なんで歌い手辞めちゃうの?
あなた

なんでって…私はもう歌い手を辞めたくなったの…!

ななもり
ななもり
嘘つかないで
ななもり
ななもり
ちゃんと、俺の目を見て理由を言って?

なーくんの目を見つめると、なーくんの目は何処か悲しげでまっすぐな目をしていた
あなた

わ、私は……

ななもり
ななもり
うん
あなた

私はもう…歌いたくない……



違う…本当はまだまだ皆と歌いたい


私達の声を沢山の人に聞いて貰いたい


私は……皆とまだ居たい……

ななもり
ななもり
なんで…っ…
ななもり
ななもり
ネットで何か言われたの?
それとも、俺達が嫌いになった?
ななもり
ななもり
ちゃんと……相談してよ…同じメンバーなんだから…家族なんだから……


相談したいよ……


でも、なーくんに心配はかけたくない。


なーくんはリーダーの仕事だけでも沢山ある


そこに私の病気の事で余計しんどくさせたくない…

あなた

大丈夫……なーくんには今まで沢山頼らせて貰ったから…



そう……何度も私がネットで批判されて心が折れそうになった時


一番なーくんが寄り添ってくれた


沢山の試練が私達の前に立ちはだかって来て、もう無理だと思った時もいつもいつもなーくんが頑張ろう俺達なら行けるよって……


でも、もう…私は……1人なんだよ……

ななもり
ななもり
良いんだよ……それが…俺、リーダーの役目でしょ?
ななもり
ななもり
いっぱい頼ってよ…っ…
俺じゃなくても他の誰でもいい…
ななもり
ななもり
あなたは……頑張り過ぎなんだよ……


なーくんの瞳に段々涙が溜まっていく


あぁ……ごめんなさい…私の所為で…こんな顔をさせてしまって……
あなた

私は……歌えないんだよ…

ななもり
ななもり
…?…それでも……今まで沢山積み上げてきた物があるでしょ?
ななもり
ななもり
中学の時から俺達すとぷりで沢山の事に挑戦して…乗り越えて……
ななもり
ななもり
なんで…そんなに簡単に壊そうとするの……?
あなた

でも……私には…リスナーの皆に最高の歌を聞かせてあげられない…

ななもり
ななもり
最高の歌じゃなくても…あなたの声を…!…歌を楽しみにしている子も居るんだよ?
ななもり
ななもり
なんでそんなに…悪く考えるの?…いつもの明るいあなたは……?


この病気を発表されて…もう私は元気に振る舞えないよ……


たとえ、明るく振る舞っても空回りしちゃいそうで…怖いんだよ………
ななもり
ななもり
また俺達7人で新しい挑戦…〇〇でのライブも準備してたじゃん…!

ライブ……また最後にやりたかった………


私達7人に会いに来てくれた子達でいっぱいになった会場に広がる歓声と愛情


私はライブがある事に沢山の人への感謝が胸いっぱいに広がって……あの景色が大好きだった


でも、もうあの光景を見れなくなるのか…

あなた

最後にもう一度したかったな……(ボソッ)

ななもり
ななもり
じゃあ…!……じゃあ……最後にライブだけ……俺達7人で成功させようよ……


なーくんの瞳から1粒の涙が零れ落ちた


私にそう言ってくれた声はか細く震えていて…いつものなーくんのイメージとは違う声だった…






ライブをすると…私は消えてしまう……


でも……今までで一番の思い出ができる


私の歌を皆に聞いて貰える


それなら……!
あなた

……そ、う…だね……最後…最後に……ライブだけ…やってもいい……?…



私の頬にも一筋の涙が伝った


それはゆっくりと私の顔から地面に静かに落ちた

ななもり
ななもり
…もちろんだよ……!
あなた

……ごめん……ごめんね……

あなた

…自分勝手で……でも……!

あなた

…なーくんは……最っ高のリーダーだね…!

ななもり
ななもり
…!!
ななもり
ななもり
…ありがとう……あなたにいつも褒めてもらってる気がする笑
あなた

そう?



こんな楽しい時間も…


二度と過ごせなくなるのか…