第26話
“6”莉犬side
俺……………いや、俺達は虐められている
俺とあなたはいつもモブ子とモブに虐められてるけど……モブ子が今日はカッターを持ってきた
そして、ついさっき軽くだけどあなたの腕をカッターで切った
もう俺は我慢出来なくなってモブ子に頼んだ
俺が飛び降りればあなたは虐められなくなる…!
でも………
2人でお互いの為に生きようって約束した…
俺は
あなたの事を
守りたいんだ…!
3時限目
俺は教室から出て屋上へと向かう
この数ヶ月色んな事があったな〜
あなたと過ごせて楽しかった
あなたは、いつも俺の事を気にかけてくれて嬉しかったな
ガチャッ
今は冬
冷たい風がビュウビュウ吹いている
楽しかった生活とは言えないけど
あなたは俺の
唯一の光だった
ガチャッ
ガチャッ
あ……あなたの首にカッター当てられてる…
俺は寒い気温で冷たくなっている柵に手をかけた
ふふっ
あなた…俺の事心配してくれてるのかな?
あ……落ちる感覚ってこんな感じなんだ
あなた……凄く悲しそうな顔してたな
あなたの事…幸せにしたかったな……