第120話
【記憶の中の少女】4話
―屋上―
駄目だ…足が,腕が…震える……
なんで?
なんであいつらのことも“怖い”って思ってるの?
前,仲良くしてた時は全然怖くなかったじゃん……
どうして……?
ガチャッ
るぅちゃん?!
やばいやばいやばい…頭が締め付けられるように痛い……
そう言いながらるぅちゃんは,私の肩に手を伸ばした
こ,呼吸を整えないと……
あーもうそう言うことにしとこう
どうせ今るぅちゃんと話してる所も見てるだろうし
あっぶねー…
××前はるぅちゃんって呼んでたから…
なんて言えないぃぃぃぃい!
ガチャッ…バタンッ
前はカッターキャーされて,あいつらに見損なわれて,ショックで走って帰ったところをトラックで引かれたからな〜…
カッターキャーされる前に録音して,見損なわれる前に証拠を見せたら,喧嘩することもトラックに引かれることも無いのか!
ガチャッ…バタンッ
げっ
そっか〜…さっき話してたのも見てたもんね
まぁ別に暴力振られても,痛くないし大丈夫っしょ!
うんまぁ特になんとも思わないね…
だって私…