私は………明日から悪役になる。
そう決意した帰り道。
明日から大忙しになるぞ!!
事の始まりは今朝……。
『おはよう!!』
るぅと「おはようございます!!」
『あれ~??今日もるぅとくんだけ?』
るぅと「あッ今日は僕となーくんが1番でした!!」
るぅと「なーくんは今先生とお話中です」
『そっかそっかぁじゃあ今日もさとちゃんが次かな??』
るぅと「多分そうですね.笑」
『いや~やっぱさとちゃんって兄感が半端ないよね笑』
るぅと「あぁー分かります!笑」
さとみ「お~いお前ら2人とも聞こえてるぞ笑」
『あッおはよう!!』
さとみ「おはよ」
さとみ「てかなんだよ兄感ってw」
るぅと「えー分からないですか??笑」
ななもり。「なになにー??今日は何話してんのー??」
『あッなーくんおはよ!!』
ななもり。「あなたちゃんおはよう!!」
『今日はね~さとちゃんの兄感が凄いよねって話』
ななもり。「何それ笑」
さとみ「えやっぱそうだよね!?」
『むぅ~……有り得ん』
るぅと「アリエールでしょ☆」
さとみ「えww」
ジェル「タッタッタッタッ………セーフ??セーフやんな?!」
『うんセーフだよジェルくんおはよう』
ジェル「良かったぁ~!!」
さとみ「てかそれいつも言ってない??w」
るぅと「そんだけ走ってくるなら間に合う時間に起きたらいいのに」
ななもり。「わっ正論だ!!」
ジェル「えぇ~それが無理やから走ってくんねんや~ん」
ななもり。「だはははww」
これが私達の朝。
いつも同じで変わらない始まり方だけどそれが良い。
ななもり。「あッそうだ!今日転校生来るらしいよ」
るぅと「えッそうなんですかー??」
ジェル「可愛ええ子かなぁ~」
さとみ「えッどうせなら超イケメンが良くね??」
莉犬「えぇ~面白い子が良い!!」
『わッびっくりしたあ……おはよう莉犬くん』
莉犬「あごめんごめんwおはよあなた」
るぅと「あなたちゃんはどんな子が良いですか??」
『うーん私はどんな子でも仲良くなれたら良いなくらいにしか思ってない笑』
ななもり。「超平和だw」
ジェル「てか今日もころんあいつビリやなw」
ころん「ハァッハッハッ……ハァッ…今日は遅刻しなかったし!!」
『わッ今週初めてだぁッおはよころちゃん』
ころん「うわあなた酷い」
ガラガラッ
先生「席つけー今日は転校生が来ている」
先生「入っていいぞ」
トコトコトコ
??「初めまして黒崎 綺羅里です。よろしくお願いします」
『え………』
“いつも同じ”が変わりだした瞬間だった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!