第13話

NO.8
820
2018/09/01 10:04
涼介side


今日あなたが学校を休んだ。





きっと昨日のことが原因なんだろうけど。




なんだよ「涼介。ごめん。」って。



あなたはなんもしてないじゃん。









なんで…
涼介
涼介
あなたどうしたんだよ…
大ちゃん
大ちゃん
涼介!!どした?
めい
めい
なんかおかしいよ?涼介?
大ちゃん
大ちゃん
あなたが休みだから、寂しいとか、!
涼介
涼介
ちげーよ…
大ちゃん
大ちゃん
おっ、ごめん
めい
めい
あっ!そうだあなたの見舞い行くんだけど2人とも来る?
大ちゃん
大ちゃん
おう!
涼介
涼介
ごめん、俺無理だ。
用事あるから。
嘘ついちゃったな。



本当は用事なんて何も無いのに。




俺、あいつのこと全部知ってるって思ってた。



昔から、ずっと一緒だった。


幼稚園、小学校、中学校、そして高校。


それでも付き合うとか恋人になるなんてことはなかった。


それでも、頼ってくれて"りょーすけ"って呼んでくれるだけで嬉しかった。


当たり前の日常の中にあなたがいてくれるだけで幸せだった。



俺は、あなたの"ただの幼馴染"なのかな。あなたにとってどういう存在なのかな。





俺は、あなたの幼馴染失格だ。

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