第2話

シェアハウスへ…!
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2020/02/24 11:15
あなた

あー…。
緊張する…。

扉の前にたった私は、大きく深呼吸をした。
初めてのシェアハウス。すっごく緊張してしまっていて、なかなかインターホンを押すことが出来ずにいた。

そのとき。
ころんくん
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
扉の奥から、甲高い叫び声が聞こえてきた。
あなた

えっ!?

あなた

な…え?なに?

扉が少し開かれる。
そこから、涙目になっている水色の髪の男の子が覗いていた。
ころんくん
えっと…あなたちゃん…?
あなた

あ…はい。そうです。

ころんくん
そっかぁ…
男の子は、扉を大きく開けてはにかむ。
ころんくん
ごめんね…?のぞき穴を見てたら、人が居たがらびっくりしちゃって。
あなた

いえ…だいじょうぶですよ!
私も、早くインターホンを押していればよかったし…。

ころんくん
ん!そんなことないよ!
…緊張しちゃうもんね?
あなた

はい!緊張しちゃって…

ななもり。くん
ころーん!だいじょーぶー?
男の子の背後から、声が聞こえてくる。男の子はくるっと振り向くと「あっ!」と声を上げた。
ころんくん
うん!なーくん!あなたちゃん来たよ!
ななもり。くん
え!?そうなの?
ころんくん
そうだよ!
男の子の頭上から頭をぴょこっと出す紫髪の人。私の姿を確認すると、ぱっと明るい顔をした。
ななもり。くん
ほんとだ!可愛いね~…。
あなた

え…

ななもり。くん
あ…。あぁっ!ごめん!ついっ!
あなた

あ…いや…
大丈夫…です…けど

ころんくん
なーくん、引かれてる。
ななもり。くん
うるせぇっ…!
くすくすと笑う男の子をよそに紫髪の人に声を掛ける。
あなた

あ…の。お名前は…?

ななもり。くん
あー…言ってなかったね…。
俺は、ななもり。
なーくんって呼んで。
ころんくん
僕はねー、ころんだよ!
ころんくんとか、ころちゃんって呼んでねー
あなた

なーくん…ところんくん…

あなた

ん!覚えましたっ!

私は微笑みを浮かべる。
ななもり。くん
…あ…
ころんくん
あー…ずるいなぁ…
なーくんところんくんは頬を真っ赤に染めた。

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