ブーッブーッ
ラウールside
あなたの携帯がぶるぶる震える
あなたの携帯には「そうた」との文字
男?
でも、同クラの子だと信じて
自分のスマホを見ながら耳を傾けていた
「あ、出た。」
「いや、彼氏さんいるからデートの邪魔したらいかんなーって思っとったけど」
「てかだいぶ方言抜けたね」
「うん。だいぶ抜けてる」
「あ、そうそう。俺もさー彼女できたの」
「でけぇ声出すなよ」
「今度デート行くから一緒に服選んでくんねーかなーって」
服?デート?
俺にも引っかかるような単語がいくつかあった
楽しそうだし。。
「でさ、来週の週末あたりデート行けたらいいなーって思ってるんだけど」
「予定無かったはず、」
「はーい」
プツッ
やけによそよそしい
気にするってば
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。