Side:???
ぼくはね、むしってよばれてる
これがなまえってやつなのかな?
ぼくはね、きづいたらひとりで、ここにいた
おかあさんとおとうさんにすてられたんだって
ぶきみ?とか、いみご?とか、いってたけどよくわかんない
とりあえずわかるのは、みんなとちがうから、だからぼくはきらわれてる
みんなぼくにちかづかないし、それに、みんなぼくがみえていないようにうごくんだ
たとえば、だれかに「あそぼ」っていってもへんじしてくれない
でも、ぼくがだれかをじゃましたり、うるさくしたりすると、なぐられるんだ
むしがいたからはらっただけ、ってね
みんなたのしそうなのに、ぼくだけいつもひとり
だからさ、ぼくおもうんだ
なんでいきてるんだろう、ってね
ぼくなにもわるいことしてないのに
わがままいったことないのに
ずっとひとりでさびしいよ
みんなはわるいことしてもゆるしてもらえて
たのしくあそべて
…おとうさんやおかあさんがいて
なにも、してないのに、きらわれたり、しなくて、
ぼくが、ぼくが、わるいのかな…
…さいきん、ぼく、きづいたんだ
おこられると、かなしいし、なぐられると、いたい
でも、だれもみてくれないのが、いちばんかなしい
…だれかのじゃますればかまってもらえるかな?
いいかんがえかもしれない
おとなのひとをさがしにいこう
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。