第6話

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2019/08/11 14:49
はるかside
冴島 はるか
ただいま帰りました
緋山 美帆子
おかえり
妹を見送りにいき、医局に帰ってきたら何故か緋山先生しかいなかった
冴島 はるか
みんなは?
緋山 美帆子
藍沢は脳外科、白石は患者のとこ、フェローは休憩、私は書類整理
冴島 はるか
早く帰りたいなぁ
さっき会ったばかりとはいえ、ここまで来るともう重症なんじゃないかと思える
冴島 はるか
あ、そうだ緋山先生
緋山 美帆子
ん?
冴島 はるか
あなた今日手術があるらしくて、ご飯作るの遅くなりそうなんですが大丈夫ですか?
緋山 美帆子
え、どっか悪いの?
冴島 はるか
違います!手術される人じゃなくて、する人です
緋山 美帆子
あ、そっちか


どっか病院行ってやるの?
冴島 はるか
いえ?家でやってます
緋山 美帆子
???は?
と緋山先生の声と同時に藍沢先生が帰ってきた
冴島 はるか
あ、藍沢先生
あなた今日手術があるので遅くなるそうなんですが大丈夫ですか?
藍沢 耕作
ん?
あなたちゃんどっか悪いのか?
冴島 はるか
緋山先生と同じこと言わないでください
藍沢 耕作
すまない?
緋山 美帆子
藍沢、今どこかの病院でやるのか?って思ったでしょ?
藍沢 耕作
あ、ああ……
なんとも言えない顔をしてしまった
説明するのも難しいからもう
冴島 はるか
あなたの手術見ますか?
と言ってはいけないことを言ってしまった
藍沢 耕作
俺は結構興味ある
珍しく藍沢先生が興味を示した
冴島 はるか
あなたに電話するので待ってください
内心、すごく後悔しながらあなたに電話をかけた
まだ買い物中だったらしく、意外に早く出た
あなた

ねぇね?どうしたの?

手術前とは思えない程の落ち着きようだ
冴島 はるか
あなたごめん!
ねぇね約束守れそうもない……
あなた

えっ?まさか……

冴島 はるか
ほんとに!ごめんなさい!
電話越しだが必死に謝ってる私をあなたは
あなた

大丈夫だよ

と言ってくれた
あなた

で、私の手術を見学したい人は?

あっさり受け入れてくれた
あなた

あ、英語わかる人で

と言われて思い出した、今日の手術はアメリカからだった……
冴島 はるか
聞いてみる
あなた

うん

冴島 はるか
英語できる人
藍沢 耕作
多少なら
緋山 美帆子
英語かー
冴島 はるか
あなた
あなた

ん?

冴島 はるか
藍沢先生なら
あなた

OK、わかった

あなた

3時からだけど、いける?

冴島 はるか
藍沢先生、3時から手術です
藍沢 耕作
いける
緋山 美帆子
藍沢、そのまま上がりなよ
冴島 はるか
あー多分その方がいいと思います
タイミングよく、橘先生がやってきた
橘 啓輔
どうかしたか?
冴島 はるか
橘先生
と呟いた時にあなたが
あなた

たーくん先生!!

と叫んだ
冴島 はるか
あなた!
と注意しようと思ったが
橘 啓輔
ああ、いいんだ、俺が許可したから
冴島 はるか
すみません
あなた

ねぇね、電話たーくん先生に渡して

とあなたの真剣な声が聞こえた
冴島 はるか
橘先生、あなたからです
橘 啓輔
あなたちゃん?
あなた

たーくん先生!

橘 啓輔
電話でも、元気だな
あなた

んふふ

橘 啓輔
で、なんか用か?
あなた

あ、藍沢先生を今から帰らせたいの、シフト回らなくなっちゃう?

橘 啓輔
俺が入るから大丈夫だ
あなた

ありがとう!

橘 啓輔
おう、今日も手術だろ?
あなた

よくわかったね

橘 啓輔
頑張れよ
あなた

うん!

と言って橘先生は電話を渡した
橘 啓輔
藍沢、今から帰れ
あなたちゃんの研修にいってきなさい
といった
藍沢 耕作
え、でも……
橘 啓輔
いいから、藍沢の代わりに俺が入る
橘 啓輔
冴島は藍沢を家に送ったあと戻ってこい、流石にナースがいないとまずいからな
冴島 はるか
わかりました
藍沢 耕作
わかりました、ありがとうございます
橘先生からのお許しを貰うことが出来た
あなたありがとう











ねくすと


藍沢先生の反応は!?

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