ねぇねが藍沢先生を連れてくる間に買ってきた材料を冷蔵庫に入れ、手術の準備に取り掛かる
いい時間にねぇねが帰ってきた
切り替えはやっ
分かればよし!みたいな顔でねぇねは病院に帰って行った
こーくん先生と一緒に部屋に入った
藍沢side
部屋に入ると大きいモニターが1つ
あなたの目の前にはタブレットが1台
色んなところから依頼が来るらしい
流暢にそう話したあなた
この子は本当の天才なのかもしれない
あなたの一言で手術が、始まった
脳腫瘍、場所によりけりだが、今回の手術はかなり難しい所にある
天野奏の手術にも応用できそうだ
あなたの手術には確かに学べるものが沢山あった
ほんとに中学生か?
するとあなたがふと止まった
俺も必死に研修生の振りをする
モニター越し《OK》
しばらく考えていたあなたが俺に降ってきた
暫く考え、出した答えは
なぜ、知っている
モニター越し《やってみます》
画面を見ながらあなたはそう語った
的確に指示を出していくあなた
改めてその姿に惚れ直した俺だった
モニター越し《Thank you very much
またよろしくお願いします》
長時間に渡っての手術をあなたは終わらせた
衝動的に俺はあなたに抱きしめられた
俺は初めて人前で泣いた
同期の前でも泣かなかったのに
あなたは俺の全てを知ったかのように、ふわっと抱きしめた
ねくすと
手術難しい あんまり書かないけど
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。