第2話

世界
106
2021/04/10 09:00


今日も地球は回り、世界では人々が生活している。


酷い争いや、いじめも当たり前のように起きているんだ。


瀬木 琉菜
瀬木 琉菜
あ〜れぇ、今日も来れたのね!
けいちゃ〜ん!


瀬木 琉菜せき りゅうな


うちのクラスでは陽キャ……と言われるものなのだろうか。


周りに人を寄せつけ、僕をからかう。


瀬木 琉菜
瀬木 琉菜
おっはよ?けーいちゃん!
川瀬 渓
川瀬 渓
おはよ
瀬木 琉菜
瀬木 琉菜
ん〜?聞こえないなぁ

なんだコイツ……いつもいつも。


耳鼻科に行ってこい…と喉のところまで出てきているのだが、そんな会話さえもするのは時間の無駄だと感じる。


栗原 夜菜
栗原 夜菜
やめろって


彼女は栗原 夜菜くりはら よな


いつもこうして、瀬木を止めてくれる。


瀬木と仲がいいわけでもなさそうで、二人の性格は真反対。

明るくギャーギャー騒ぐ瀬木とは違って、夜菜さんはクールビューティー。

この人…といって特別仲の良さそうな人がいる訳でもないが、みんな彼女には逆らえない。なんとも言えない威厳、オーラがある。


でも、瀬木と夜菜さんには何か関係がありそうだ。

なんて、僕が考えたところで誰も信じないし、興味も持たないだろうけど。


須貝 陽葵
須貝 陽葵
おっはよ〜!


来た来た。


須貝 陽葵すかい ひまり


常にニコニコとしていて、誰とでも分け隔てなく話せる。おまけに、気配りもできて、みんなに好かれている。

まさに、人間の鏡のようだ。



みんなの注目を浴びるのが嫌な僕は……


なんとこの須貝陽葵の隣の席だ。

須貝 陽葵
須貝 陽葵
おはよ、川瀬さん!
川瀬 渓
川瀬 渓
お、おはよう……須貝さん


須貝陽葵が嫌いなわけでは無いが、瀬木が自分の席の近くに来るのだけは勘弁だ。そして、須貝陽葵が挨拶をするだけでいつも僕に視線が集まってしまう。

そうして今日も、くだらない一日が始まるのだ。

プリ小説オーディオドラマ