すごく不思議だった。
だってキムさんとは下の名前でしか呼びあったことがない。
その時私は初めて少しキムさんが怖いと思った。
「○○さん……?」
『あ、ごめんなさい。あのキムさんって上の名前なんて言うんですか…?』
「あ、言ってなかったですね。テヒョンです。」
『テヒョンさん…覚えときますね。』
今日も穴を覗いて見た。
赤色の壁、
今日は動くのがゆっくり。
でも寝転んでるところ見たことないかもしれない。
今日はもういいや、、そしてすぐ眠った。
次の日はテヒョンさん赤色。
赤色が2番目に好きかもしれない
そんなことを思ってたら
「○○さんおはようございます。」
『テヒョンさん、おはようございます。』
「名前覚えてくれてたんですか!嬉しいです。」
いひひっと笑うテヒョンさん。可愛らしいなぁっと思った。
『今日は赤色なんですね、すごく似合ってますよ。』
「あーー、今日はね
カラコンじゃなくて、裸眼なの。」
その目に吸い込まれそうになった時
今までを思い出して私は
怖くなった__
fin_
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。