いつもどうり

短いあいさつ




私はずっと


なんて言おうか考えていたのに


ユンギが居たことに驚いて


頭の中が真っ白になった

顔をあげた瞬間


ユンギが抱きついてきた

そんなことない

ユンギは最高の彼氏だよ


そう言いたいのに

言葉が出てこない

違う

こんなこと言いたいんじゃない

ユンギの言葉


ひとつひとつが胸に突き刺さる





ユンギはたしかに信じてくれなかった


それでも


こんなにも私の事を愛してくれている






私はユンギを抱きしめ返した

そう言って

ユンギは私から離れて

家に帰ろうとした

ユンギがこっちを

振り返った

ユンギがこっちに近づいてきた

「もちろん！」


そう言おうとした私の口は


ユンギの唇にふさがれた

私の顔は


今、真っ赤なんだろうな

ユンギの初めては私で


私の初めてもユンギ



こんな幸せなことほかにある？






それから毎日ユンギと一緒に居る




サランもあのぶりっ子は変わっていないが


あまり近づいてこなくなった



ジンくんも今までどうり友達として接している






本当に毎日が幸せ












   -8年後-


無事に高校、そして大学も卒業した


今は、それぞれの会社で働いていて


同棲もはじめた







そして今日は初めて付き合った時から


9年目の記念日


私は家でたくさんのごちそうを作って


ユンギを待っている

気のせいかな


なんだかユンギが暗い

9年目の記念日


私は今、ずっと愛してきた人に


振られた





言葉が出てこない

意味が分からない

もちろん私の答えは決まっている

たとえ恋が叶っても


その先に何があるかはわからない




それでも、好きな人となら


どんな壁だって乗り越えられるんだ
















ユンギ、


おばあちゃんとおじいちゃんになっても


ずっと一緒にいようね



















愛してるよ

















この先もずっと＿＿＿＿＿＿











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