noside
その後、あなた・あなたの名字は仲間と合流し、無事寮に帰っていた
森から帰ったときは…
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と、まぁ親友に怒られたのである
シュンと素直に反省している姿を見せられたレモンはすぐさま許してしまったが
そしてそんな彼女は今、アドラ寮の3年の階を歩き回っていた
神覚者、レイン・エイムズにお礼のプレゼントをしようとレモンと選んだマグカップとハンカチが包まれたラッピング袋を手に持っている
レインを探すには3年の階に行くのが早いと思ったあなたであったがただたださまよっている
美しい容姿に加え、不審にキョロキョロとしているため、すれ違う人々も少し注目する
しかし、彼女は集中して探しているのか全く気付かず、ひたすらに歩き回るだけだ
すると、あなたが先程ヒソヒソと話していた男達に声を掛ける
レイン、という名前を聞いた瞬間彼らの顔が曇る
レインは実力はあるものの、無口で無愛想なため同級生の一部からは煙たがられているのだ
彼らを含めそういう人達は、二本線だからイキっていると。神覚者だから自分達を見下していると。ことあるごとに嫌味を言っている
だから、彼らはレインが寮部屋の方に行くのを見かけたのにも関わらず真逆の方向を教えたのだ
しかし、そんな軽い嫌がらせにも気付かず彼女は図書室の方向へ向かっていった
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図書室に到着するも当然、彼女の探しているレインはいない
もう帰っていったかとも思ってしまう
丁度すれ違ったのかもしれないと、再び歩き出すあなた
そして、またもや3年の階に行くと声を掛けられる
すると、声を掛けたマックスの表情がパッと明るくなる
気付かず遠回りをしてしまったあなた、その様子にマックスは苦笑する
そして彼女らは歩き出した
マックス・ランドside
さっき部屋に帰るときにキョロキョロとしている女の子を見かけた
見ない顔だし1年生か2年生かと思って、声を掛けようとするとその子が別の奴らに聞きに行ったからそのまま通り過ぎた
そして今、飲み物を買いに行った帰りにまたその女の子を見かける
…?不思議に思って声を掛けると、案の定人探しをしていたみたいだった
知っていたら連れて行ってあげるべきだと思って、聞いてみるとまさかの同室のレインを探していた
オレが最初に部屋に戻ったときから部屋にいたんだけどな…と思いつつ、案内することにした
1年生だったのか…
けっこう童顔なため、少し納得する
あまり同級生は関わろうとすらしてこないため、正直驚きだ
しかも、後輩の女の子だしな
そう言う彼女の手元には黄色の包装紙で綺麗にラッピングされた袋が
レインが女の子からプレゼントを…
一体どういう関係なのか気になってくる
しかし、話しているうちに部屋の前に来てしまったため口をつぐむ
ドアノブに手をかけようとした瞬間、扉が開く
少し不機嫌な口調のレインが出てきた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。