第4話

失踪②
14
2022/08/12 09:30
その後、鑑識や刑事の人達が来て、空牙の家を調べ始めた。私と冬香は、事情聴取。と言っても、私はアキに言われて慌てて来たから、答えられることは、少なかった。
和雲 秋
終わったって
事情聴取と刑事の仕事、両方を終えたアキが別室で待っていた私達のところに来る。
風春 鈴
結果は!?
アキを見るなり、椅子から立ち上がって聞く。椅子は、ガタンと後ろに倒れてしまった。
和雲 秋
誰かが、入って荒らした形跡は見つからなかった。壊れた物からは、指紋が出なかった。1つもな
晴風 冬香
可笑しいですね
風春 鈴
え?可笑しなところなかったと思うけど...
晴風 冬香
指紋が1つも出なかったという点です。私達が贈った物なら、私達の指紋が出るはずです。それに、もらった夏巳君の指紋も出るはずです
風春 鈴
え...それじゃあ、空牙自身が荒らしたのが絶対ではないってこと?
晴風 冬香
そうなりますね...
風春 鈴
なら、探さないと‼︎もしかしたら、誘拐の可能性だってあるってことでしょ⁉︎
晴風 冬香
...秋君。まだ、私達に言っていないことがあるのでは、ありませんか?
和雲 秋
あぁ
風春 鈴
何!?早く言って‼︎
和雲 秋
落ち着け
風春 鈴
落ち着いてられないって!
和雲 秋
近所の人達に聞き込みをした。そしたら、怪しい人物を見た人は誰1人いなかったんだよ
風春 鈴
...何が言いたいの?
和雲 秋
誘拐されたりした可能性が無いから、警察は動かない。どちらかと言うと、自ら失踪した可能性の方が高いと見てる
風春 鈴
......警察って、そんな人達だったんだね
和雲 秋
おい!
風春 鈴
だってそうじゃん‼︎空牙自身から失踪したのが、絶対じゃない限り、探してよ!!警察なら!!市民を守るのが、警察じゃ無いの!?!?
パンッ
何かを叩いた音が響き、数秒してから、頬に痛みが走る。そこから、何があったのかを理解するのに1分もかからなかった。
風春 鈴
っ......
目の前には、泣きそうな顔をした冬香がいる。
私は、冬香に頬を叩かれた。
風春 鈴
冬香...
晴風 冬香
警察と一括りにしないでください。秋君は、夏巳君を探したい。何があったか、心配しています。その証拠にこの部屋に来るまで、何度も捜査出来ないかと頼んでいました
晴風 冬香
だから、秋君を責めないでください
風春 鈴
........
まだ少し痛む頬に手を当てながら、冬香の言葉を頭の中で繰り返していた。長い沈黙が流れる。
和雲 秋
...警察は、警察全体は動かない。でも...
風春 鈴
でも??
和雲 秋
俺自身が勝手にナツのことを探すのは別に良いって言われた。資料も必要なら、上と交渉すればなんとかなるだろうって
風春 鈴
...!!それって、私達でも探せるっていうこと?
和雲 秋
そういうことだ
風春 鈴
!!!!
晴風 冬香
良かったですね‼︎
風春 鈴
うん...うん!!
和雲 秋
.....ただ
風春 鈴
和雲 秋
すぐ見つかるかは、分からないぞ⁇
風春 鈴
それでも良い。空牙にまた会える...空牙を見つけられる可能性が少しでも増えたなら
和雲 秋
......分かった。色んな資料とかも貸してもらえるように上に頼んでみるよ
風春 鈴
うん!!
涙で目の前がにじんで来る。
和雲 秋
泣くなよw
晴風 冬香
そうですよ。泣くのは、夏巳君が見つかって、また会えてからです!!
風春 鈴
......そうだね
2人に言われて、目に溜まった涙を腕で、ごしごしと拭く。
和雲 秋
さて......何からする?
風春 鈴
......何からしよう
晴風 冬香
何からしましょう...
和雲 秋
...ノープランなんだな
こうして、空牙探しが始まった。
最初は、昔の知り合いや空牙の今働いている会社の社員に聞いたりした。
知り合いの中に、空牙と最近連絡を取った人物、今現在の居場所を知っている人物は1人も居なかった。そして、会社は居なくなる2日程前に辞めている。そこから、空牙が自ら姿を消した可能性が高くなったという進展はあったが...。

その進展があってから、無事資料を使えるようになり、空牙の周りの交友関係の資料などを3人で分けて確認したりなどする。でも、手がかりになりそうなものはあまり無く空牙を見つける事は難しい。
そして、4年後の8月1日________