第34話

#33
2,181
2020/08/08 11:43
-さとみside-
さとみ
うそ…だろ…
俺はジェルを目の前に棒立ちする



みんなこっちにきていた
莉犬
血が…
あなた

え…

ころん
なん…で…
るぅと
嘘ですよ…ね…
手首から出てるジェルの血がソファーを汚していた
さとみ
(莉犬、あなたを連れて、外行け)
俺は小声で莉犬にいう
莉犬
わ、わわわ、わかった
あなた

莉犬…くん?

莉犬
ちょ、ちょっと、外、いこっか
あなた

でも…ジェルくん…

莉犬
ジェルくんは大丈夫だからっ!
いこっ!
あなた

う…ん…

ガチャン




ドアが閉まる音をきいて、俺たちは息を吐いた



あなたには見せれないよな…
ころん
リスカ…かな
るぅと
そうだと思います
でも、なぜ…
あんなに笑顔で何言われても笑いに変えてくれていたジェルが…




なぜ…リスカを…
さとみ
我慢…してたんだな…
俺は寝ているジェルをみて、心が痛くなった

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