優しく、暖かい目で見つめられる。
そのまま着席を促され、
テーブルの空いてる席に座る。
ジアさんは既に来ていて、座っている。
4人で乾杯して、シヒョクさんが
話し始める。
やっぱり反対されるのかな…
目をギュッと閉じて覚悟する。
やっぱり、帰国を機に別れなさいって
ことかな…
えっ…!
ジアさんの優しさに、思わず涙が出てしまった。
ジンがぽんぽんと背中を叩いてくれる。
ジンとジアさんの顔を見つめて、
まっすぐパンさんに向き直る。
ちゃんと、自分の気持ちは
伝えられたと思う。
2人でうなずく。
しばらく考え込んで、シヒョクさんが話し始める。
新しいスタッフをなぜ私に?
ウェイターさんがドアを開けて
人を招き入れる。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!