第62話

グク編🐰12
380
2023/07/02 14:21

夕食の時、思い切ってあなたのことを聞いてみた。



ちょっと気になったあの発言のことも…。





ヌナはしばらく考え込んでいた。



ヌナ
ヌナ
…なんて言ったらいいのかな…
妹は、すごく顔がいい?
いいっていうのかな?2枚目?
うーん、とにかく人目を引くじゃない?


うん、たしかに。普通に美人だもんね。


ヌナ
ヌナ
だから近づいて来た人も、
見た目だけで中身を想像して来るの。
「そんな事言うタイプに見えない~」とか
色々言ってきたりするから、
一時期人間不信になった時期があって…


…それは…それはすごくよく分かる…
僕達はそれを仕事にしているから、
仕方ない部分もある。
でも、一般人のあなたが
今この瞬間もそんな扱いを受けてたら…






…僕が、そうじゃないか…
テヒョニヒョンに似てると…そう思って…



JUNGKOOK
JUNGKOOK
…僕も…でした。僕…


声にならない。絞り出しても…言えない。

そんな僕を見て、ヌナが優しく言う。



ヌナ
ヌナ
…似てるってことはどうしようもないことだと思う。でもね、気づいてほしいのよ。
こだわっているのは自分だってことに。
自分で自分を愛して欲しいの…。
ジョングクさんなら、分かってくれると思う。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
…はい。見た目で判断される気持ちは、
痛いほどよく分かりますから…



愕然とした。自分自身が嫌悪していたことを、
平然とあなたにしていたなんて。


(なまえ)
あなた
いや、こんなの撮られたらダメなのに
グクさん警戒心ないよねって思って笑


あなたの言葉が蘇る。



どうしてあの時、否定しなかった…!
あなたが顔を隠してくれたから、
それが当たり前に思って?
遠目ならヒョンと間違えられるかと思って?

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