次の日はじっとしていられなくて、
テヒョニヒョンに相談してしまった。
電話の向こうで、テヒョニヒョンが大笑いしている。
そりゃ、ジンヒョンに聞いたらお姉さんに
聞いてくれてすぐ分かるだろう。
なんかでも、悔しい…!
あ、でもそうかお姉さんのカトク知ってた
直接聞いてみよ…
!!ブロックされてる!
ジンヒョンめ…!
悩みに悩んでジンヒョンに電話すると
分かっていたかのように笑っている。
我ながらいいアイデアだ。
2人で不毛なやり取りを続けても
お互い精神的に削られるだけなので、
早く聞いてしまおう。
ドアを開ける音がする。
慌てて電話を切って、部屋を出る。
玄関で靴を履いてる所だった。
動きが止まって、しばらく考えている。
我ながら、何言ってるかわからない。
立ち上がって部屋に戻っていく。
…用意してくる??僕も用意しなきゃ!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!