ん…
あっキヨ大丈夫?
気がついたら…俺はソファで寝ていた
頭にタオルまである
アイちゃんは…?
イトちゃん起きたから任せたよ…
でもキヨ大丈夫?まさか倒れるなんてね
おう…
俺も驚いたわ…
初めてだったし…
でも…
あの頭に流れてきたのは…
…
よしよし…アイ大丈夫だよ?
だっ…て…だってお姉ちゃん…わたしッがグスッ…お母さんを…!
大丈夫だから…
もう…もう泣かないでよ…
コンコンコンッ
どうぞ
アイちゃん大丈夫?
ヒラ…アイ、ヒラ来たよ?
どうする?
ん…ヒラ…
アイちゃん俺、ここにいるからね
小さくしていいよ
うん…
小さくしたヒラを抱きしめるアイ
その目からはまだ涙がこぼれる
ヒラ…キヨは?
起きたよ、大丈夫
今風呂入ってるから
ガチャ
ラーヒー入る?
あー俺いいや、やめとく
アイちゃんのこと見てるよ
ヒラ…あの…
なあに?
なんでもない…
イトちゃんちょっといい?
うん!ヒラお願いね
任せて!
アイちゃんお話しよ?
というヒラの言葉を最後にドアを閉めた
なあに?
俺さ…アイちゃんの頭ん中覗いちゃったんだよね…
∑!?!?
まあそういう反応するのか…
どこまで知ってるの?
んー?イトちゃんとアイちゃんがなんでその見た目なのか察せるくらい?
今日はお母さんらしい人も見えたけど…
じゃあアイが泣いてる理由も分かるでしょ?触れないであげて
いや…それはちゃんとは分かってない…
お母さんがどうかしたの?
知らないならいい、そのうちお兄ちゃんが話すでしょ?
イトちゃんの頭の中覗いたら分かる?
見せないよ…あまりしつこいとキヨ本当におじいちゃんにしちゃうから
俺はそういう彼女のその手が震えていたことを知らない
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