ビリッ…もぐもぐ…ビリッ…もぐもぐ…
∥彡サッ
お菓子の袋を開けては、どこぞのキャプ食いの如くほぼ吸い込むように食べるイトちゃん
それをこーすけが箱ごと取り上げて阻止
その後彼女達は夕飯も普通に平らげた
『ねー』というヒラに心做しか嬉しそうなトーンで『うん!』と頷くアイちゃん
そう言ってヒラは奥の部屋へ
キヨはあとの二人を見送ることに
こーすけはそのまま帰宅し、フジは片付けたらそそくさと帰っていった
ラーヒースマホ弄ってるし…
…
あ…また色落ちちゃった
フジの奴も本当に取り敢えずなんだ…
半永久的に染めるやつをお兄ちゃんはくれない…
わたしに克服して欲しいんだと思う…
でも…
頭を駆け巡るんだ…この髪が真っ白だと…
ごめんなさい…
風呂場なのに…
絶対誰かに聞こえるのに…
涙が止まらない…
ギャン泣き…子どもが泣き叫ぶような泣き声が…風呂場を包んだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。