第244話

パパの肩
363
2020/03/26 05:21
あなた

今日は、食べて帰ろ?

パパ
いいけど?どーした?
あなた

別に。

パパ
何食べたい?
あなた

な、、なんでも、、、いい、、、

パパ
なんで泣いてんの?
あなた

ワカンナイ





そのまま、泣いてるあたしを乗せたスープラは、1時間くらいは走った、、、





パパ
あなた、降りて。


助手席の、ドアを開けて、手を引いてくれる。



完全に援交カップル





あなた

うん



外に出ると、六甲山の上に立ってた。





手を繋いだまま、夜景の綺麗に見えるとこまで。



ん?どこまでいくの?




少し外れたところに、岩があって、パパはそこにハンカチを敷いて、トントン、座れと。



パパ
ここで、2人でよく泣いたんだ。
あなた

・・・

パパ
うきちゃんと離婚届出す前に。覚えてない?
あなた

来たのは、覚えてる

パパ
どーしよもなくてさ。オレもうきも、もう、何も出来なかったんだ。ほんとに、一生分泣いた。だから、あなたも泣いとけば?
あなた

むかつくぅーー



涙が止まらない。



パパの優しさが、ありがたいけど、、、









甘えたいのは、パパじゃない!!!







一緒に居たいのは、パパじゃない!!!





ママが死んだ時より泣いたかもしれない。









パパの肩に寄り添って、寝た、、、








あなた、帰ろ。日が変わる



え?そんなに?







またいつでもいいから、聞かせて、今日のこと。








うん。








帰り道、2人とも、なにも話さなかった。
起きてたけど、つかれきってしまった。










明日、学校休んでいい?



うん、いいよ。



プリ小説オーディオドラマ