第42話

感謝
1,224
2020/03/25 17:00
アパートまでの帰り道。

ぼんやり歩いてたからか、3回も転んでしまった。。。

手のひらから少し、血がでてきちゃって。

でも、心の方がヒリヒリした、、、




あなた

あれ?


電気がついてる、、、


あれ?切り忘れた?


カシャン


あれ?開いてる?


え、、、空き巣?




ドタバタ

ガチャ



玄関があき、顔を出したのは、恭平くんだった。
恭平
おかえり♡
あなた

うん。ただ今

恭平
おいで
あなた

うん

むぎゅーーーー



涙が止まらない、、、新幹線のホームで、止まらなかった涙とは違う種類の気がした。。。


あなた

恭平くん、あったかい

恭平
うん
あなた

恭平くん、ありがとう

恭平
うん
あなた

でも、今日はもう、遅いし、帰って。

恭平
なんやて?
恭平
何思ってる?
恭平
なんで?
あなた

だって。

恭平
うん?
あなた

今日は、もう、、、

恭平
うん?
あなた

疲れたから。

恭平
うん、一緒にいるよ
あなた

ううん、帰って。

恭平
なんでや?
あなた

もう、怖いよ

恭平
ごめん、言い方?
あなた

恭平くんが!!

恭平
なに?
あなた

ずっと、ずっと、忘れてた。誰にもバレなきゃいいやって思ってた、自分の弱いところ。誰にも見られたくないとことか、あるやん?そおゆうこと。

恭平
全然わかれへん
あなた

うきちゃん、うきちゃん、けんちゃんが言うから、たくさん思い出しちゃって。うきちゃんの事、本当に好きだったし、うきちゃんしか居なかったのに、あんなことになってしまって。

あなた

あたしは、あの日からなんにも変わってないって思ったの。恭平くんのことが、とってもとっても好きで、大切なんだけど。

あなた

また、うきちゃんみたいにしちゃうのかもしれん、、って、思い始めたら、、、どこにも答えがなくって。

あなた

やっと、けんちゃんは、離れてくれたから、、、あたしが傷つけることはないじゃん。

恭平
なに言ってんの?わかんない
恭平
こんな状態のあなた、残して帰れない。帰るから、ちゃんと落ち着いて。いつもみたいに、またねって言ってくれないと、帰れないじゃん


だんだん、、、足音が近づいてくる、、、



ガチャ!!!!!!

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