第286話

誕生日プレゼント🎁【恭平】
398
2020/03/26 05:35
恭平
なんにもなかったんだよ
パパ
は?💢
恭平
喧嘩したわけでもないし、浮気したわけでも、嫌いになったわけでもない
恭平
でも、最後はオレが言った、次はクリスマスなってのだった。



泣かないように、話したい。


この人と会うのは、もう、最後になるだろうから。




10月か11月ごろ、そんな話をして。


その少しまえに、マネージャーから、雑誌記者から撮ってますっ言われてると。

相手は中央高校の女の子って聞いて。



あなただと思って、すこし会わないでおこうと。

ただ、それは、咲だったらしいんだけど。




なんで咲?

多分、偶然会ったとか、4人だったけど、少なくなっていったか、そんなだよ。



あなたからしたら、その時点で、ずいぶん制限されてて。いつも家の中だったから。。。


次はクリスマスって聞いても、何も言わず、わかったよって言ってくれたんだ、、、でもオレはそれに腹が立って、じゃーねっね、そのまま帰った。



そしたら、次はクリスマスってなっちゃって。


何回か、ほんとに何回かだけど、電話したけど、出てくれなかった。



クリスマスは、ライブだったから、会えなかった。







パパ
でも、その前後にあえたんじゃねーの?
恭平
うん、、、ぴったり記者につかれてた。オレがわかる範囲だったから、よっぽどだったと思う。
恭平
バレンタインにバイト先に行ったら、中島と会ってたらしくて。
恭平
卒業式の日、駅で見かけたんだけど、男と一緒で。手繋いで、楽しそうに笑ってたから、、、
恭平
もう、、声掛けれなかった。
恭平
オレがいけないんだよ、ほかっておいたから。
恭平
オレがこんな仕事してなかったら、あなたは、こんなに泣かなくてよかったのに、って、思ってても仕方なくて。
恭平
今もツアーリハがっつり入っちゃってて。
恭平
いつか、あなたが見に来てくれないかなって思って頑張ってるから。
恭平
パパには、謝りたくて。
パパ
なんでオレ?
恭平
あなたのこと、ちょうだいとか、ほんと、軽く言ってたと思って。すいませんでした。
パパ
もう、迎えに来ないの?
恭平
もう、望んでないよ
パパ
恭平が?
恭平
いや。
パパ
みてみ?これ。



パパが、あなたの部屋を開ける。




テーブルの上にキチンと並んでる、、、オレからのプレゼントだ。



ネックレス、こんなにあげてたんだな。



ピアスも結構あったんだ、、、



ブレスレットは、意外に2本なんだ。



この指輪。



1つ1つに2人のドラマがあって。
どこにも、とびきりのあなたの笑顔があった。



靴。ブーツ。
マフラー

コート
セーター

パパ
わかる?
パパ
大切なんだよ。あなた大切なんだよ、お前との思い出。
パパ
見てて、気がついてる?お前のスウェットは、持って行ったよ。
恭平
もう、ボロボロだろ?捨てたんじゃねーの?
パパ
昨日も着てたよ。あいつ、あれ着るときだけは、腕通すとこうして、ギュってするんだよ
恭平
そんな、、、
パパ
迎えに行けば?
パパ
ふられるなら、そこでちゃんと別れて来いよ。じゃねーとさ、あなたも一生このテーブル使えねぇじゃん、、、
恭平
うん。
恭平
これ、並べておくわ。



オレは誕生日プレゼントを新しく並べておいた。



最後にパパが言った。



パパ
会いたい時は会わないと。
一緒に居たいときは、居ないと。
明日は永遠には続かないぞ。

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