第80話

無駄な抵抗【恭平】
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2020/03/25 19:00
はっと気が付いたら、寝てた、、、


あなた!


バスルームに走った、、、


あのままの姿勢で、あなたは座ってた、、、



恭平
あなた、ごめん、どれくらい経った?
ごめん、オレ、別れてもいいから、、、、
涙が、溢れてくる、、、、
恭平
病院連れて行くから。
あなた

いや、1人で行くから、帰って。

恭平
じゃあ、別れてあげない
あなた

ヤダ

恭平
道枝になんて、渡すわけないやろ?
あなた

・・・

恭平
とりあえず、病院へ行こう
あなた

動けない、、、

あなた

あたしのペースで行くから。
恭平くんは、、、

恭平
わかった。帰る。
もう、来ないし、電話もしない。
なにもかも、忘れてあげる。
恭平
満足?
恭平
こんな、ズタボロの時にする話じゃないよ
恭平
あなたがさ、口にしないけど、すごい気にしてくれてるのは、すごくわかってるんだよ、、でも、オレにはあなたが最優先で。あなたのこと、ほっぽり出してまで、仕事するのは、なんか納得できないんだよ。
あなた

何言ってんの?

恭平
オレと行くのは嫌なんやろ?病院
あなた

うん

恭平
だから、道枝も嫌なんやろ?
あなた

うん

恭平
ありがとうな、でも、今回はついて行く
あなた

なんで?

恭平
パパに頼まれた
だから、もう抵抗はやめな。
あなた

わかったよ💢

あなた

病院着いたら、帰ってね

恭平
はい、はい 
恭平
行こう、タクシー呼ぶから
あなた

待って、動かれへんのは、ほんまなんやて





結局、不甲斐ない、オレ。



救急車を呼ぶことになり、、、





あなたは、ものすごい嫌がったけど、、、


膝が痛すぎて、声が出なくなってた、、、




手も震えてて、、、限界だった。




救急隊の方々はとても優しくて、助かった。




病院では車椅子に乗せられ、ストレッチャーに乗せられ、あっちこっちで検査をして、、、



あなたは、気絶寸前だった。




左は骨折
右はひび


入院します?



あなた

帰ります

恭平
ちょ、待って。まず、アパート上がれないよね?あの階段。無理だよ
あなた

・・・だって。

恭平
ちょっと、考えます、、、少し待ってもらっていいですか?





けんちゃんと、オレの母ちゃんに聞いて決めようと思った。

恭平
オレんち、来る?
あなた

アパートに帰りたい

恭平
だから、それは、、、
あなた

わかった、入院する

あなた

けんちゃんに言っておいて。

恭平
・・・あなた。
恭平
毎日来るから
あなた

そんな事、望んでない。

恭平
何を望んでる?
あなた

永久に眠りたい

恭平
なんだよ、、、それ。
恭平
少しは、オレの思いに応えてよ!!!


結構強目に言い放った後、その場を離れた。



看護師さんに、入院する方向でお願いに行った。




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