第220話

高橋家
406
2020/03/26 05:06
ハワイにしよ。


結局、あなたの笑顔で決まる。



うん。



楽しみ!宿題がんばる!




あなた

ゴールデンウィーク、パパと旅に出るの。

さき
なに、その言い方!!
あなた

ハワイ!!

さき
うそ!まじで?
あなた

パパ、はじめてのゴールデンウィークなんだって。かわいすぎやろ?

あなた

旅行に行かへんかー?って。

さき
パパ、大阪弁やないしね、、、
さき
恭平くんは?
あなた

行かない。家族旅行なの

あなた

さきは?どーすんの?

さき
あたし、塾。
あなた

え!なにそれ?マジで?

さき
だって、暇じゃん。しゅんすけとは、学校以外で会えないし。
あなた

うん、わかる!

さき
仕事ばっかり、、わかってるけど。
あなた

だから、バイトしてんだもん、あたし。

あなた

あ、、、おばさん!!






恭平くんのお母さんだ。

大きく手を振る!!




バイトか?

うん!!

帰り、寄りなれ。

ん?

ご飯食べてきなよ。

明日でもいい?

うん、いいよ

コロッケ買っといてやるわ

ありがと。行ってきます



さき
恭平くんのお母さん?
あなた

うん

さき
実の母娘みたいやな。
あなた

んーと?あんなにぶっ飛んでないよ、あたし。

さき
お互い言ってんのとちゃう?
さき
じゃ、ね、頑張ってきて。
あなた

うん。




5時からのバイト。咲とは寄り道してる余裕はなくなってしまったけど。
あたし達、相手してくれる人いなくなっちゃったから、、、、どうせ。





次の日、バイト帰りに恭平くんの居ない恭平くんちに寄った。


おばさんとおねぇちゃんとしゃべり倒して、笑い倒した。







相変わらず、おばさんの麻婆豆腐は美味しい。




10時もすぎ、終電も気になるから、、、
あなた

あたし、そろそろ帰ります。

もうすぐ、恭平帰ってくるよ
あなた

そうなんだ、、、でも、時間もこんなんだし、家誰も居ないから、帰らなきゃ。


誰も居ないなら、恭平に会ってやって。
送ってあげるから。
あなた

うん、、、ありがと♡

胸が、きゅーーーってした。

もう、涙が出る、、、




おばさんはお風呂。
おねぇちゃんは、自室へ。




恭平くんの居ない部屋にいるのも、、、と思い、、、
玄関に座って待つ。


もうすぐ、会えるの?








ガチャガチャ←鍵あけてる






バタン←扉開ける







どさっ←荷物置く








はぁ、、、←框に座ってため息







うわっ!!!あなた!!!




恭平
何してんの?
あなた

おかえり、待ってたの

恭平
びっくりした
あなた

ごめんね

恭平
謝んな、ちょー嬉しい
あなた

そうは見えないよ
大丈夫?疲れてる
お腹すいてるでしょ、食べて。

恭平
うん、、、
あなた

おばさん、送るって言ってたけど、帰るよ

恭平
なんで?
あなた

私の事なんかで迷惑かけれないよ

恭平
あなたの為じゃないよ、オレの為だよ
あなた

でも、、、

恭平
ダメ、帰さない
恭平
そんな覚悟もせず、オレに会ってんの?
あなた

ふふふ、、、覚悟はあるよ

恭平
じゃー泊まってけよ
あなた

いいのかな?

恭平
ダメならオレがあなたんちに行くだけ
恭平
うめー麻婆豆腐。これしか食えんわ






風呂場のおばさんに、大声で叫ぶ


母ちゃん、あなた泊まってく。
風呂は2人で明日の朝。



あいよー!





はい、オッケー







この家、面白すぎる。

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