第274話

どんなバイバイ?
360
2020/03/26 05:32
あの日がいつだったのかも、覚えがないよ。







咲は大阪
駿佑は東京に進路を決めた。





クラスメイトとも、最後の時間を楽しもうよ的なイベントたくさんした。



楽しかった、3年間。



寂しかった時間があって、
たくさんの仲間に恵まれて、


やっと自分の居場所を見つけられた。


悲しいことも乗り越えて、今、自分の足で進めてる感じがある。


もうすぐまた、一人暮らし。
もう、パパと暮らす事はなくなるかな。







さき
アパート決めた?
あなた

まだ。なんとなくは、見てきたよ。正月に。

さき
楽しみじゃん、あたし、家から通うからさ。一人暮らしって憧れるなぁ。
あなた

ねぇ。。。今日みたいに、駿佑がいるときは、2人で帰ってね。

さき
あなた、、、やだよ。あなたとの時間も限られてるもん。
あなた

だから、駿佑がいるときは!だってば!!

さき
うん、ありがと。3人では、いや?
あなた

ごめん、それはちょっと、、、まだムリだな

さき
西工の卒業式、5日だって。
あなた

あれ?うちら、3日だよね?

さき
行こうよ?西工の卒業式。
あなた

行かないよ、、何しに行くの?

さき
あ、中島くんだ!!
中島
はーい、こんにちは。
中島
あなたちゃん、どーなってる?
あなた

ごめんね、あたし、バイトだから。行くね





逃げるように、スタバを出る。






駅に着いた頃には、高校生でごった返す時間。

う、、、失敗したなー







ホームの向こう側に菊池くん。
背高いとすぐ見つけれるやん、、、


彼もすぐ見つかってたなぁ、、、





菊池くん、かわいい顔で笑うんやな。



は!!



その横でベンチに座ってたのは、恭平くんだった。

笑ってた♡

かわいい♡

また。痩せた気がする、、、




ふっと目線を変えた時の目が冷たい。



反対側の電車に乗り込む。




涙が出てきちゃう、、、




バイバイ、恭平くん、、、

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