(柚希がママを引きつけてななもりとさとみと莉犬が下見俺達は……)
「万一私がママを引きつけられなかったら合図する。莉犬達に伝えてソッコーで下見を中止させて」
………
(うまくいきますように…!)
………
(うまくいってください…!)
ハウス内
はじめよう
薬剤のすり替え
ええ
階段を上る
(……おかしいさっきからももの姿が見えない気のせい?どこで何してるの?)
排除したの
え
ももは排除した
……!
ダッ
バンッ
……!
要らなくなった
だから排除したの
柚希の肩に手をのせる
柚希はゆっくりふりかえる
あなたもよ
え?
取り引きは今この時をもっておしまい
え……私もクビ!?なんで……ママには私が必要でしょ!?ママは私を使って…あくまで水面下間接的に莉犬達を制御したいはずよ
その通りよ
私は上手くやってた
ママにとって…
そう……常に使える犬だった
だから側に置いていたわ
たとえ嘘つきの裏切り者でも
(ええ…そうよ)
それでも問題ないでしょ!?私が使えれば!!
(怪しまれようとバレてはいないしたとえバレていたって問題ない。私が使えれば!!私を含めて制御できていれば!!)
ええ
確かにあなたに落ち度はない
これは不当解雇よ
私だって残念想定外あなたのことは最後まで手放したくなかった
だったら……!
でも仕方がないの
事情が変わったのよ
……!
ここからは私1人で制御する
ごめんね柚希
私がこれからすることを許してね
……….!
(今の所合図はない……このまま無事に……!)
!!
ねぇどういうことなんですか!?
なっ…
(柚希から合図がないのにママが出てきた!!)
一体どうすれば……
ころんとるぅとはここにいろ
ジェル!?
ジェル!?
ダッ
ハウス見てくる!
何かあったら知らせる
すぐ動け!
柚希side
ダン
チッ…!
ガチャ
「ママ!」
「しばらくそこにいて頂戴。戻ったらちゃんと出してあげる。さて森を走る3つの信号速さからして莉犬とななもりとさとみ一直線に柵の方へ向かっているわ下見かしらね」
(気づかれた……!)
そうだ薬剤の件 はどうでもいいわ
あなたが守ってくれるもの
あなたは私を殺せないあの子達のためにだから私が封じる100パーセント別の手を使う。
……ギリッ
じゃあね柚希
今までお勤めご苦労様
タンタンタン
ギリッ!
(ヤバイどうする最悪よ!!ももを排除?私も用済み!?)
とにかくここをでないとーーーー
ドガァ
柚希、ジェル「え?」
バゴォォン
~~~~~~~~っ
ごめん!
( ゚д゚)ハッ!
それより柚希!!
そうだ!
ダッ
あっ
あっ
ころん!るぅと!来い!!
えっ下見中止!?
莉犬達止めるんですか!?
下見強行や!!ママを止めるぞ!!
!?
ママ!??
莉犬、ななもり、さとみside
………
莉犬
ビュッ
ザッザッ
ザッ
ママ…?
どうしたの?
(どういうことだ!?)
(柚希は?ジェルは?ころんは?るぅとは?なぜママがここにーーー)
~~~~~~~~~~~~~
(考えろこの状況 一体何が起こっている!?)
パチン
(気づいて莉犬!ななもり!さとみ!!ママに構わず下見を続行して!!)
ニコ…
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!