第15話

祖母からの本
61
2020/06/18 08:52





町より少し離れたところで
火車から下りれば町に向かい歩いて行く。


日向
「凄い人。其れにいい匂いがする!」

大きな門を通り街の中に入れば色んな
お店や食べ物やで賑わっていた。


白兎
「迷子にならないで下さいね」

日向
「分かってる!
わぁ-凄い色んなの物があるんだ。」

子供の様に目をキラキラとさせては
あっちのお店やこっちのお店とブラブラしたり色んなものを食べたりした。


白兎
「もうこんな時間ですね。
 少し野暮用で彼処の店に行かないと行けないのですが‥‥。」

日向
「行ってきて!俺はココらへんに居るから」


白兎
「分かりました。
ではココらへんから動かないで下さいよ」

と言うとある着物屋に入って行った。

"何処見ようか-。"と思いながらも橋の近くまで行くと。向こう側に赤い門が立っており辺りが真っ暗なせいか色んな電気が付いており明るく見えた。

"此方なんだろう?。
白兎が帰ってくる前に帰ればいいか"橋を渡り赤い門をくぐれば遊楽らしき建物が沢山並んでいた。

"凄く綺麗。"光や幻想的に周りが見えるも
ある一軒の店から狐耳と狐尻尾が付いた男性が色っぽい女性と出てきた。背後から見ると狐白に似ている。

"えっ?狐白?"鼓動が早くなればその二人の後ろを追いかける様に付いていった。暗く細い道に入り。何回曲がったか分からず。もう少しで追い付くと言うところで見失ってしまった。


日向
「‥‥はぁ-‥。ここ何処なんだろう。」

見失い落ち込むも、暗く人通りが少ない場所で佇む。右を向いても左を向いても人の気配は無い。"本当、俺何してるんだろう。"
俯きながらも方向なんて分からず歩き。


ドンっ!と何かに打つかった


日向
「っ!すいません!!」


「痛ぇ-な!!‥‥へ-‥こんな所に人間が居るだなんて珍しいな。」


赤く光る目に頭には二本の立派な角。
口には生々しい血が付いていた。


日向
「っ‥‥‥‥!」



「其れに、上玉だな。」

鬼に荒々しく手首を捕まれ引き寄せられ顎を掴み上げられては月の光が顔に当たりお互いの顔がハッキリと見える。


狐白
「おい、赤鬼何してんだ?早く行こうぜ」


「いや-。人間を捕まえてよ-。其れが上玉」


狐白
「じゃ-。俺のとこ連れて来い。先行ってる」



「静かにしてろよ」

日向の口と手首を布で縛り。
頭に袋を被せては狐白が居るであろう部屋へと向かった。




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