第3話

先輩
78
2018/02/10 12:37
野中 愛海 ノナカアミ
早くバレンタイン来ないかなー。早く先輩に渡したい!
橘 優羽 タチバナユウ
あぁ、先輩ね。
愛海には彼氏がいた。私たちの1つ上の先輩だ。私たちは今高校2年生。今年で高校3年生になる。そのため愛海は先輩と過ごす最後の高校生活を満喫していた。今年は特にバレンタインに力を入れているようだった。
橘 優羽 タチバナユウ
大変だねー。カレカノは。
野中 愛海 ノナカアミ
その分楽しいですけどねー!
愛海はニコニコ笑いながら私に言い返してくる。どれだけ2人が上手くいっているのかがよくわかった。
野中 愛海 ノナカアミ
今年優羽は誰にも作らないの?チョコレート。
橘 優羽 タチバナユウ
うーん、お父さんと弟には作るかも?私甘いもの苦手だから味見できなくて身内以外はあげられないの知ってるでしょ?
野中 愛海 ノナカアミ
まぁね。私は甘いチョコの方が好きなんだけど。
愛海がもう一度雑誌に目を戻した。
野中 愛海 ノナカアミ
うーん、やっぱガトーショコラかな…。
愛海は雑誌とにらめっこしながらブツブツ呟いている。
橘 優羽 タチバナユウ
バレンタインデーか…
バレンタインデーまであと1週間。

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