ジョンウォンside
あなたが部屋に戻ってからなかなか出てこない。
心配で部屋に行ってみたら、
「・・・」
部屋にはいなかった。
もしかして練習しているのでは。
僕らは、この間カムバックした。2nd アルバム。
その分の練習?
カトクで聞いてみよ。
案外返信は早かった。
僕は気づいたんだ。あなたに余裕が無いことを。
昔からそうだったんだ。テスト前なんか特に。
敬語になるんだ。関西出身だろうが。
そして、
こうやって、甘えてくるんだ・・・。
可愛いんだ。可愛いんだけど・・・!
心の奥ではあなたは、
何も指示されない世界で、優雅に時間を使いたいって、すごく、伝わるんだ・・・。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。