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2021/05/25

第32話

32
小太郎
小太郎
…っ…ああ''ぁ………
うめき声をあげながらうずくまった。
小太郎の目の前にあるものを見て息を飲んだ。
清春
清春
!!…さっちゃんの……
小太郎が目にしたものは前に2人で行った時に買ったさっちゃんのお土産。
小太郎
小太郎
っ…ぅう"………
頭が割れそうなくらい痛い。
記憶に蓋がしてある。
何かを思い出しそう。
けど、それを思い出してはいけない気がした。
清春
清春
こた!
清春
清春
1回家帰ろう!
誰かの記憶の欠片が頭に入ってくるたびに頭痛が酷くなる。
あの男の人は誰?
きよと一緒にいるのは誰?
誰と出かけてるの?
なんできよは泣いてるの?
誰が清春を泣かせたの?
これは誰の記憶なの?
違う。誰でもない。
あの男の人も、一緒にいるのも、出かけてるのも全部僕。清春を泣かせたのも僕。
これは全部僕の記憶。
なんでこんな大事なこと忘れていたのだろう。
僕は、
















清春の彼女だ。







確信したのと同時に頭の痛みがスッと引いた。
意識はそこで途絶えた。
清春
清春
こた!!
店員
大丈夫ですか?!
店員
今救急車呼びました!
数分後、救急車が到着した。
タンカーで運ばれている小太郎の顔は真っ青。
顔が涙で濡れていた。
とてつもない不安と恐怖で呼吸が整わない。
救急救命士
六花さん大丈夫ですか?
救急救命士
もうすぐ病院着くので落ち着いてください
冷たい汗が頬を伝う。
震える手で文字を打った。
メンバーたちに伝えると急いでこっちに来るとのことだ。






病院に到着し検査したあと小太郎は個室で寝かされた。
三波斗
三波斗
急に倒れたん…?
清春
清春
いや…
清春
清春
うずくまって頭抑えてた…
清春
清春
話しかけても反応しなかったんよ…
三波斗
三波斗
そうなんだ…
清春
清春
……また起きんくなったらどうしよう…
さつき
さつき
大丈夫だよ!
慶一郎
慶一郎
そうだ
慶一郎
慶一郎
医者も身体に問題は無いって言ってただろ?
口ではそう言ってても市川くんもさつきも不安だった。


数時間経っても小太郎は目を覚まさなかった。
清春以外のメンバーは面会時間を過ぎたので帰宅した。
清春は医者に頼むこみ、特別に今日だけ病室で寝かせて貰える事になった。
かといっても不安で寝れやしない。
前みたいに起きる気配を感じない。
小太郎は本当に目を覚ますのか?
もし起きなかったら?
また自分のことを忘れていたら?
そんなこと本当は考えたくもない。
考えれば考えるほど眠れない。
けど、市川くんにちゃんと寝ろと伝えられているから寝ないわけにはいかない。
口が悪いのはきっと誰よりも心配しているから。
ソファに横たわり布団を被った。
不安を抱きながら目を閉じて眠りについた。