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第1話

#1
1,706
2021/07/11 07:27
社会人となった俺は今日からとある会社に勤めることになった。
俺が配属される部署は今日担当の人から聞かされるらしい。最初のうちは先輩に付いて色々なことを見て学ぶ期間があるのだとかで、午前9時に三階の一番奥の部屋に来るように言われていた。

「ここか…」

この会社なんかやけに扉多くないか?
あーまあ色々な担当の部署があるとは聞いてたし、得意分野の担当だったらいいな。
いくつもの会社の採用試験を受け、受かったのはこの会社ともう一つ他にもあった。
けれどここを選んだ理由は、もう一つの所に比べて給料が良かったのと有給がしっかりあるところだった。
さあ気を引き締めていけ、京本大我。
ここでこけるわけにはいかないのだから。

「…あの…今日呼ばれていた京本大我です。」
「ああ。君が。どうも初めまして、松村北斗です。しばらく京本くんの担当をさせて頂きます。」

思ってたより若い…俺と同い年くらいじゃないか?
もっとおじさんかと思ってた、、
松村さんは黒髪の優しそうな男の人だった。
どうぞ、と席へ促され俺は失礼します。と腰を下ろした。面接室なのかこの部屋は松村さん以外に誰もいない。というかやけに殺風景だな…。
デザイン部とかがあるって聞いてたからもっと色々なフライヤーやパンフレットを目にするのかと思ってた。

「改めまして。松村北斗といいます。よろしくお願いします。」
「あ、えっと、京本大我です。こちらこそよろしくお願い致します!」

上手く言葉が返せず、おどおどと返答すると松村さんが肩の力抜いてくださいよ。と笑った。
恥ずかしい…。初日から何してんだ俺…

「さて、京本くんの配属部署を言う前に一つ厳守事項があるのですが、大丈夫でしょうか?」
「厳守事項…はい。大丈夫です。」

なんだろう。そんなの企業サイトには書いてなかったな。なにか秘密の薬を作ってるとか?!
秘蔵の宝でも隠され…?!って厨二病すぎるか。

「ここでどんな内容の仕事をしているか、など口外は一切なしでお願いしたいんです。家族でも口を開くのは差し控えてください。」
「えっ…そうなんですか…わかりました。」

企業秘密でもあるんだろうな。
どんな会社でも経営のためには色々な策があるというものだ。周りに話すことでどんな不利益が回ってくるか分からない。この会社はそれを気にしているのだろう。
固く頷いたところで、では京本くんの部署をお伝えしますね。と一枚の紙が渡された。

『実技担当部。担当:松村北斗、京本大我』

これを機に俺は思ってもみなかった日々を送ることになる。





「っあっ、♡♡あちゅ、♡まつむらさっ、も、あちゅい、♡♡♡」
「んー、今回の効き目はあんまりかなあ。もう少し飲んでみてくれる?」
「らめっ、!もむりぃ、!」
「ほら。仕事なんだから早く」

実技担当部。所属は俺と松村さんの二人だけ。
仕事の内容は開発中の薬や玩具を使いセックスの力量を試すというもの。
どれだけ効き目があるのかを見るものだと言われたが実際はただ松村さんとセックスしているだけ。
毎日毎日、出勤しては奥の部屋から更に奥へ連れていかれ媚薬を飲まされたり玩具を突っ込まれたりしては乱れ合っているだけなのだ。
どうりで良い給料、有給有りなわけだ。こんなの水商売と変わらない。
じゃあなんでさっさと辞めないの?訴えないの?って?それは続きを見ていこうじゃないか。

「あれ、もうナカ解れてる。もしかして朝一人でヤってきた?」
「んぁあ、♡♡なかぐちゃぐちゃだめぇ、♡♡」
「ねえ。先輩の質問には答えないとだめだよ。社会人の基本だから」
「ひうっ、!や、やりましたぁっ、♡♡がまんれきなくてぇ、♡♡」

そう言うとへぇ。と更に指でナカを掻き回されてしまう。こんな生活を毎日続けているのだ。
だんだんこの人に堕ちてしまうのも無理はなかった。ずっと繋がっていたいと思ってしまった。
セックスの終わり、松村さんに頭を撫でられてまた明日ね。と言われるのが嬉しい反面悲しくて仕方ないのだ。今日が終わるのだと。

「何考えてんの。集中してよ」
「っぁぁぁあぁ、!しょれらめえぇ、♡♡こりこりしゅとっぷ、!♡♡」
「はっ、やっと薬効いてきたね」

明日の会議でちゃんと伝えなきゃ。と松村さんは言った。そういや月に一回、全部署が集まり会議があると最初ここへ来た時に教えてもらったな。
というか松村さんってやっぱりこのルックスだとやり手なんだろうな。テクニシャンだし、俺なんてイチコロだったし。

「ちゅこちゅこやらぁあ、♡♡まつむらさ、!とめてぇ、、♡♡♡」
「いい眺め。会社でこんなことしてるのどんな気持ち?」
「っぁあ…♡いわないでぇ、、♡」
「ふふ、ナカ締まったね」

男に犯されるなんて信じられないと思ってたけどもう松村さんなしでは毎日を過ごせなかった。
あんないい声で責められてしまったら、もう勝てるはずもなかった。
松村さんはやたらと言葉責めをしてくるのが好きで、俺が言葉に反応している姿を見るのが楽しいらしい。

「やらぁぁあぁあ、っ、!いくぅ、゛っあ♡♡♡」
「っ一緒にね」

ああ今日がまた終わってしまう。
虚無にまみれた夜が。







「そのため、この商品は非常に実用性があります。これも全て実験済です。」

初めての会議。何もしなくていいから隣に座ってて?と松村さんに言われ、俺は書類を配る係を買って出た。すらすらと言葉を並べる松村さんに他の人たちも頷かざるを得ないようだった。

「ありがとう松村くん。座ってくれるかな。」
「はい。」
「この商品は発売するのに向けて準備しよう。あとね、もう一つ君に頼みたいものがあるんだよ。」

これなんだけどね。と俺と松村さんの机に置かれたのはマッサージ機のような小さな椅子が描かれた一枚の紙だった。

「椅子…ですか?」
「うん。マッサージ機ともなる椅子でね、まだ開発途中なんだよ。だから君たちに使えるか実験してもらいたくて。頼めるかな?」

松村さんは仕事に真っ直ぐな人だ。
断ったりはもちろんしない。
やらせて頂きます。と頭を下げた隣で俺も慌てて頭を下げ言葉を添えた。
とはいえ…マッサージ機なんてあの部屋には入らない。うーん、どうするんだろう。
そう思っていると松村さんが口を開いた。

「あの、この商品はかなり大きいと見えます。そうなると俺たちの部屋には入らないと思うんです。そこで提案なのですが、明日と明後日二人とも自宅勤務ということで許して頂けませんか?俺の家なら置けると思いますし。」
「えっ」

なに、俺松村さんの家に行くってこと?
しかも二日?!
戸惑いを見せる俺はよそにあれよあれよと話が進んでいく。
結局明日と明後日、松村さんの家で商品を試す名目で過ごすことになった。
よろしくね。と笑った松村さんの目はすっかり雄の目をしていた。


「頼むよ松村くん。京本くんの"お世話"をしっかりね。」
「はい、もちろんです。」

こんな会話があったことなんて知りもしない。







「んぁあっ、!も、はなしてぇえ、♡♡♡」
「しっかりお尻に当ててくれないと効果出ないでしょ。どう?気持ちいい?」
「あぁぁあん、♡♡♡きもちいぃれすっ、♡♡♡」

座る座面から直接おしりを刺激する振動物がナカまで食い込み、松村さんが抑えているおかげで両足を開いて座らされた俺は動くことすら許されず、ひたすら快感に耐えるしかなかった。
どんどんこの機械が濡れていくのが恥ずかしくて思わず目を逸らすと気づいてたと言わんばかりにおもむろにスマホを取り出した。

「っなんでぇ、♡♡♡」
「撮っておかないと。次の会議で効果言わなきゃだめだからね。これだけイきましたって提出するんだよ」
「やだっ、!みんなみちゃ…♡♡」
「京本くんがえっちなの知られちゃうね♡」

マッサージ機の振動がどんどん増していき、
最強の5設定にまで上がった。ぶるぶるとナカで振動するせいでイってもイっても終わりが見えないのだ。松村さんは俺の姿を見てはスイッチを切り替えたり、スマホで写真を撮ったりするばかり。
だからより恥ずかしくなってしまう。

「明日も京本くん独占できるなんて最高だね」
「なんれ、しょんなこと、、っあぁん、♡♡♡ごめっ、なしゃい、、♡♡♡」

気のあるような言い方しないでって言おうとしただけなのに、また振動が最強にまで上げられて今度は潮まで吹いてしまった。
スーツ汚れたらいけないからって全部脱がされて、ちゃんと返してもらえるのかな。。
俺だけ裸なの恥ずかしい。今日ずっとこのままなのかな。ずっと機械だけでイかされちゃうの?
松村さんにナカをいつも突かれる感覚を思い出すと更に恥ずかしくなって自分でもナカが締まるのがわかった。
でもそれを見逃さなかった松村さんはニヤッと笑ってマッサージ機のスイッチを一旦止めた。

「っぁ、、♡♡」
「これの効果は分かったからね。提出するとして…京本くんこっち座って?」
「な、なんれ、、♡まつむらさっ、のふくよごれちゃう…♡♡」
「いいから。先輩の言うことは聞くんでしょ?」

汚れるのを気にしつつ、言われた通りに松村さんの足の間に座る。まだ余韻の波が引かず、魚の口のようにナカがパクパクしている。
俺こんなえっちな人じゃなかったはずなのにな。
松村さんは上着を脱ぎ捨て俺の体をそっと抱き寄せた。直接体温が伝わってきて暖かい。
でも…勘違いされちゃうよ?こんなこと。

「京本くん、これはもう勤務外だから。仕事は終わり。」
「えっ…あっ、お疲れ様でした…?」
「ふふ、お疲れ様。そんな固くならないでよ、俺のこと怖い?」
「怖くは…ないです。」
「じゃあ、俺のこと好き?ああこれもう勤務外だからね、プライベートな話」

今この人なんて…?
俺のこと好きかって…?
この会社に来て松村さんと出会ってまだ間もない俺だ。でもどんどん松村さんのことを知りたくなる。目で追ってしまう。たとえ仕事でも松村さんと同じ部屋にいられるのが嬉しくて仕方なかった。
でも…きっと松村さんはそんなことはないのだろう。この部署だって俺が初めての担当じゃないのだ。前任していた人がいたはずだ。
松村さんは俺より長く勤めているのだから当然前任の人とも仕事を共にしていたのだろう。
ああ、だからあんなに俺でも簡単におとされてしまったんだ。慣れているから。彼は俺のように経験がないわけではないのだ。

「ま、松村さん。そんなこと誰にでもやってたらいつか刺されますよ。勘違いされて大変な目にあいかねないですよ。」
「ええ?」
「だからお願いします離してくださ「出来ないね。京本くん、勘違いしてるのはそっちじゃない?俺こんなこと誰にでもやるはずないでしょ。元々人嫌いなんだから」
「じゃあなんで!っお願い離して…!」
「京本くん、俺は京本くんのことが好きだよ。配属されてきた時からずっと。」

体を押し離そうとした手の力が緩み、松村さんの体にまた密着してしまう。
俺のことが好き…?そんなの絶対嘘だ。
かっこよくて仕事も出来る松村さんがこんなペーペーの経験も無いような男を好きになるはずが無い。しかも俺男だよ?!可愛い彼女と付き合って結婚して子どもが出来て。これが普通のシナリオだろ。

「またそんなこと言って。俺男ですよ?」
「知ってるよ。だから?京本くんだって…俺のこと好きなくせに」
「…っ!そんな、ことないです。」
「そう?でも俺が気づいてないと思った?いつもこっち見てることとか、家で俺のこと考えてえっちしてることとか全部。」

この部署は最近出来たもので前任などいない。
正真正銘俺が一番最初の配属者で松村さんもこれが初めて。
一目惚れのようなもので好きだったけど、体目当てと思われたくなくて気持ちは言ってなかった。と説明されたのだ。

「京本くんの気持ち、教えて欲しいな。ねえ、俺のこと好き?」
「好き…好きに決まってるじゃないですか!ずっと俺だって松村さんのこと好きだったんです…」
「そっか。ありがとう。」

そっと頬を緩めた松村さんが俺の頭をそっと撫でる。そして、大きく息を吸い込んだ。

「京本くん、俺と付き合ってくれる?」
「はい!こちらこそよろしくお願いします。」









「やぁぁぁあぁあ、!もむりぃい、♡♡」
「これ今までで一番よく効いてるね。可愛い」
「こわれちゃ、!ほく、♡ーーっ゛♡♡」

新商品として開発された薬。
今日はその薬を試す日とかで俺はいつものように部屋で押し倒されている。

「大我のココ、ヒクヒクしてる。触ってあげる」
「やらぁあ、♡♡♡りょほやめてぇ、、♡♡ほくとのはいってるぅう、♡♡♡」
「これ一回挿れたらしばらく抜けなくなるんだって」

新商品の薬として試すよう言われたのは媚薬と同じ効果を示すものの、一度挿れると抜けなくなるほど締め付けが激しくなるという効果もついてくるのだ。案の定、ひとつになった俺らはイってもイっても絶頂が永続的に来続けていた。

「っほく、!しゅき、しゅきらよっ、♡♡♡っいくぅう、!」
「っは、一緒にね、」

効き目時間は人によるけれど最長で三時間。
松村さんとの仕事はまだまだ終わらない。
ちゃんと会議提出して、商品化を目指さなければならないのだから。俺も業績を上げて昇進して松村さんに追いつかないといけないのだから。

「っ、松村さん、、もっかい、、♡」
「でももう抜けるようなってるよ?効果もわかったんじゃない?」
「っいじわる北斗…おねがい、!」

お仕事しないと生きていけないんだから。
どんな職場だったって良いよ。北斗と出逢えたことだけでもう幸せなんだから。







「松村くん、京本くんの様子はどうかな?」
「良い感じに堕ちていると思います。次は一日拘束なんてありかもしれませんね。」
「はは、松村くんも怖いねえ。次の担当もよろしく頼むよ。」
「はい、もちろんです。」

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