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2021/07/21

第12話

不穏な空気
数分前、廊下にて………
蓬莱 華風
蓬莱 華風
…なんでこんなことする羽目に…
八雲 アラ
八雲 アラ
しゃーないやろ、リーナが頼んできたんやから
何故か璃那のいうことであれば聞くアラと白夜、軽く文句を言いながらも言うことを聞く華風。
来栖 白夜
来栖 白夜
まぁまぁ、ちゃんと呼んでくれば褒めてもらえるやろ。
蓬莱 華風
蓬莱 華風
まさかそのために…??
来栖 白夜
来栖 白夜
さぁ。どうやろ
「やば…」と言いながらも華風は先を歩く白夜について行く。
華風が振り返って見たのは、校内でいつ先生に会うか分からないから、とゲームが出来ず不機嫌そうなアラの姿。
八雲 アラ
八雲 アラ
……
だが、無言でついて行くアラは、普通の人ならば気付かないだろうが、ただゲームのことを考えているだけであって、全く怒ってはいないのだ。さほど不機嫌でもないだろう。
華風と白夜、ここにはいないが璃那と侑乃もそれが察せるのから、何も言わないのであった。
そうしてしばらく歩いていると、美術室に着いた。
蓬莱 華風
蓬莱 華風
やっと着いたぁ…黎明はどこやろ〜…
先生に呼んでもらう?
来栖 白夜
来栖 白夜
先生がおったら呼んでもらうか、おらんかったら…呼べば来るやろ
ドアの隙間から美術室を覗くと、先生が何やら真剣に美術部員に話をしていた。
さすがにあの中に入って「○○さんいますか」とは言い難い。
蓬莱 華風
蓬莱 華風
…話、終わるまで待とか。
来栖 白夜
来栖 白夜
…せやな。
八雲 アラ
八雲 アラ
…おん。
それから2分後………
蓬莱 華風
蓬莱 華風
…お、ようやく話、終わったみたいやな
八雲 アラ
八雲 アラ
…意外に長かった…
来栖 白夜
来栖 白夜
まぁ、終わったんなら呼ぶのは簡単やな。行こか
スマホをしていた白夜と華風、ゲームをしていたアラは美術部の顧問の話が終わったのを見計らって、美術室のドアを開けた。
教師
教師
…ん?どうした?
来栖 白夜
来栖 白夜
えっと…箙さんって居ます?
蓬莱 華風
蓬莱 華風
ちょっと用事があるんですけど…
教師
教師
あぁ、そういうことか。呼んでくるからちょっと待っててくれ
蓬莱 華風
蓬莱 華風
はーい
教師は黎明を呼びに美術室に戻り、黎明の元へ向かった。
そして、少し話をしたあと黎明は華風達の方へと小走りで向かって来た。
箙 黎明
箙 黎明
どしたん?華風、それに八雲さんと来栖先輩も
蓬莱 華風
蓬莱 華風
リーナ…璃那が呼んどるから呼びに来たんよ、ほら、あの…

…依頼、についてのことで
後半は黎明に近づいて小声で言う華風。
依頼したことを周りに知られたくない人もいるから、と、璃那がするように言った事だ。
華風の中ではもはや癖と化してきていることでもある。
箙 黎明
箙 黎明
…あ、あ〜…
わかった、先生にちょっと抜けるって言ってくる
そう言って美術室の中へと戻った黎明は、顧問の先生に何かを話したあと、華風たちの元へ戻ってきた。
蓬莱 華風
蓬莱 華風
よし…じゃあ行こか
来栖 白夜
来栖 白夜
美術室から俺らの部室って遠いし…ちょっと急ぐか
八雲 アラ
八雲 アラ
急ぐん…?めんど…
来栖 白夜
来栖 白夜
ほんまめんどくさがり屋やな…
愚痴りながらついて行くアラと、それに軽くツッコミを入れる白夜、その2人を全く気にせず話している華風と黎明。
4人は、都市伝説調査クラブの部室に向かい始めたのだった。
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それから数分歩き続け、何事もなく4人は部室へと到着した。
蓬莱 華風
蓬莱 華風
着いたぁ…!
リーナ、依頼人連れてきたで〜
華風がそう言って4人が部室に入ると、侑乃の肩に頭を乗せて寝ている璃那と、それを気にもとめずスマホを扱う侑乃の姿があった。
蓬莱 華風
蓬莱 華風
おっと…お取り込み中…?‪
彼方 侑乃
彼方 侑乃
馬鹿。別に入ってもええよ
璃那は疲れて寝とるだけ。
そういう侑乃はスマホを置いて向かいの席に黎明を座らせるように指示する。
そんな侑乃にもたれかかる璃那の目元は赤くなって、すこしだけ腫れていて。
八雲 アラ
八雲 アラ
…あぁ、なるほど…
アラは、「あぁ、泣いたのか。」と何となく悟っていた。
彼方 侑乃
彼方 侑乃
んで…依頼内容が…「2階女子トイレの壁の霊をどうにかして欲しい」…やったよな?
箙 黎明
箙 黎明
はい、そうです!
彼方 侑乃
彼方 侑乃
それで…華風、結果報告。
蓬莱 華風
蓬莱 華風
はーい。
えーと?2階女子トイレで成仏できずに人を襲ってた霊…は、璃那がしっかり祓いました。きっと、飲み込まれた人も無事に元通りだと思う。明日には元気に学校に来てると思うよ
彼方 侑乃
彼方 侑乃
…てことで、無事に依頼は完遂しました。
これからはあれに怯えることもないな
箙 黎明
箙 黎明
…ありがとうございます!ほんとに、助かりました…!
侑乃に向かってぺこぺこと頭を下げる黎明。
侑乃は、そんな黎明を見て、呆れたようにため息をついた。
彼方 侑乃
彼方 侑乃
馬鹿、礼を言うなら俺じゃなくて、こっちに言うべきやろ?
そう言いながら指さす、その先にいるのは、侑乃にもたれかかって眠っている璃那。
彼方 侑乃
彼方 侑乃
祓った当の本人に、言ったらどうや?
まぁ…今寝とるけど
箙 黎明
箙 黎明
あ、そ、そうですよね…!
ありがとうございました、黄蘗先輩…!!
璃那に向かってそうお礼をする黎明を見て、「さて、」と侑乃は呟いた。
彼方 侑乃
彼方 侑乃
それじゃ、お前も部活があるやろ?早く部活に戻ってや。
箙 黎明
箙 黎明
はい!ありがとうございました!
蓬莱 華風
蓬莱 華風
あ、じゃあ俺もついてくわ。遠いし
彼方 侑乃
彼方 侑乃
あんま理由になってへんけどまぁええか…行ってら。
軽くツッコミを入れつつそう言って華風と黎明を送り出し、侑乃は璃那に声をかけた。
彼方 侑乃
彼方 侑乃
…そろそろ起きろ〜、動けんのやけど。
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…んぇ…?なに…
彼方 侑乃
彼方 侑乃
「なに?」じゃない、もう依頼人帰ったで?ってかそろそろもたれ掛かるのやめろや
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
んー…嫌…
彼方 侑乃
彼方 侑乃
眠いからって人を使うなや、起きろっての
八雲 アラ
八雲 アラ
…とは言いつつも、突き飛ばしたりはせんのやな。
来栖 白夜
来栖 白夜
…確かに。
「離れろ」と嫌そうな顔をして言っている割には無理に離れさせようとしない侑乃に向かってそういうアラと白夜。
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…んまぁ、侑乃はちっちゃい頃から俺の言いなりやもんなぁ〜…?
八雲 アラ
八雲 アラ
言いなりってどゆこと…弱みでも握っとるん?
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
んや?なんでやろな
不思議そうに首を傾げながら侑乃から離れる璃那。
そんな璃那を見て、「やっと離れた…」と呟いて侑乃は立ち上がった。
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…まだ時間あるけど、華風が戻ってきたら帰るかぁ…依頼人も来んやろうし
彼方 侑乃
彼方 侑乃
というか、去年一昨年はなんもなかったのに、なんで今年になって依頼が来るようになったんやろうな
来栖 白夜
来栖 白夜
…なんかあったんやろ
八雲 アラ
八雲 アラ
すごい適当やなその結論
そんなこんなで話をしていた侑乃と白夜とアラ。
そんな3人を見ながら、璃那は1人こう呟いた。
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…「あと1回、この1年が続けばいいのに」…ね。
どうせ、あと1回じゃ、やめない癖に。
楽しそうに会話を続ける3人を見て、璃那は、「馬鹿だなぁ、俺」と、呟いたのだった。