無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

27
2021/06/14

第3話

依頼人、漣 真央
数分後………
来栖 白夜
来栖 白夜
依頼人、1年2組の漣 真央…連れてきたでー
白夜と華風がそう言って連れてきたのは、可愛らしい少女だった。
漣 真央
漣 真央
ど、どうも……
ぺこり、と小さくお辞儀をして、白夜に促されるまま、璃那が座っている椅子の、机を挟んで正面の椅子に彼女は座った。
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
じゃあ…軽く自己紹介だけしよかな。
俺は璃那。黄蘗 璃那。
一応ここの部長やらせてもらっとるんよ〜
まぁ、よろしゅうな?
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
んで、俺の隣に座っとるのが、副部長の彼方 侑乃。
めちゃくちゃ良い奴やから、こいつのことは好きなだけ頼ってええで?
真央が椅子に座ったのを見て、璃那は軽い自己紹介と、隣に座っている侑乃の紹介をした。
そして、少し真央の表情が緩んだのを見て、本題に入る。
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
で…お前さんの自己紹介と、依頼のことについて聞きたいんやが
漣 真央
漣 真央
あ、えっと……
わ、私は、1年2組の漣 真央さざなみ まお
依頼内容は…メモ用紙に書いた通り、です…
人見知りなのか、詰まりながらもそう言った真央に、璃那はメモ用紙を見せた。

それは、真央が書いた、依頼が書かれたメモ用紙。
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
うん、じゃあ、依頼内容の確認やってくね?
真央さんの通学路に、霊感がある1人の子を狙って襲ってくる霊が居る。
自分は霊感があるから、襲われてしまうんじゃないかと怖いので、どうにかして欲しい…
これで間違いない?
漣 真央
漣 真央
…はい、間違いないです
少し考えてからそう言った真央に、璃那は少し違和感を抱いた。
普通の依頼人であれば、間髪入れずに返事を返してくる。
しかし彼女は、少し考えて返事をした。

…何かしら、他に理由がある、ということかもしれない。

璃那や侑乃は、依頼人の小さな変化も、見逃してはいなかった。
彼方 侑乃
彼方 侑乃
…理由って、本当にそれだけ?
真央の返事を聞いて、静かになった部屋の中。
侑乃は急に、遠回しに「他に理由は無いのか」と聞いた。
漣 真央
漣 真央
…それだけ、です…
俯いてそう答える彼女。
彼女を見て璃那と侑乃は察した。

恐らく、否、絶対になにか理由がある。

理由があるならば話してもらわなければ困る。
その理由によって依頼を断ったりする訳では無いが、知っておいた方が”何かと都合がいい”からだ。
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…理由があるならはっきり言ってもらわんと…こっちも対処のしようがないんよ〜…
彼方 侑乃
彼方 侑乃
…あぁ、そうだな。
理由さえ分かれば、霊はどうすることも出来るんやけど
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
……理由、話してくれへんかな?
とまぁ、こんな感じで軽く説得したら、真央は少し考えて口を開いてくれた。
漣 真央
漣 真央
…僕の友達が、その霊に襲われたんです
直接的ではないけど、その霊のせいで事故に巻き込まれて、それで、病院に運ばれて…
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…その子もこの学校の子?
漣 真央
漣 真央
…はい、名前は茅根 綴かやね つづる…僕の、小学生の時からのお友達で…
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…だから俺らに依頼してきた、と…
漣 真央
漣 真央
もう二度と、そんなことになって欲しくないし、何しろ怖いから…お願いしようと思ったんです…
彼方 侑乃
彼方 侑乃
との事やけど、どうするん?
メンバーはその話を聞いて、一斉に璃那の方を向いた。

理由は単純。「引き受けるのか、断るのか」を聞くため。
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…へぇ…人がそいつのせいで被害を受けてるんかぁ…
なら、断る理由はないんやない?
へらへらと笑いながら璃那はそう言う。
それに対しメンバーは、様々な反応を見せていた。
八雲 アラ
八雲 アラ
人を襲う霊なぁ…どんなやつなんやろ…!!
来栖 白夜
来栖 白夜
…見た目が怖いやつじゃなければまぁええかな
蓬莱 華風
蓬莱 華風
リーナが引き受けるって言うなら他に選択肢もないしね、
黄蘗 芽衣
黄蘗 芽衣
…怖いのだけはやだなぁ…
まだ見ぬ霊にワクワクしているアラ。
怖くなければいいや、と楽観的な白夜。
内心は怖いけど、リーナの選択だからと受け入れる華風。
まだ見ぬ霊が、怖くないことだけを祈っている芽衣。
彼方 侑乃
彼方 侑乃
……まぁ、全員やる気満々やな
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
うんうん、これなら文句ないな。
ってことで、漣 真央、お前さんの依頼、引き受けるよ
漣 真央
漣 真央
ほ、ほんとですか…!!
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
勿論。但し、場所とかはわからんから、放課後にまたここに来てや。
解決方法とかも探さなあかんから
漣 真央
漣 真央
分かりました…!!
キーンコーンカーンコーン……
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
あぁ…5分前の予鈴かぁ…
ほら、はよ戻り?怒られるで
漣 真央
漣 真央
はい!分かりました!依頼、引き受けてくださってありがとうございます…!!
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
はいはーい
ひらひらと手を振って、璃那は真央を見送る。
しかし、予鈴がなったというのに、彼らは一向に部室から出ない。
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…芽衣、あの子とか…綴っていう子が使ってる通学路って知っとる?
黄蘗 芽衣
黄蘗 芽衣
確証はないけど、この道だと思う。
綴の家には、僕も遊びに行ったことがあるんだけど…その時にこの道を使ってたから、普段から使ってるんじゃないかな
地図を机の上に広げて、芽衣はとある道を指さす。その道は、辿って行くと学校へ通じる道で、その道の周りには住宅街が並んでいた。
彼方 侑乃
彼方 侑乃
この道って、そんなに事故が頻発するほど車通りが多いんか?
黄蘗 芽衣
黄蘗 芽衣
いや…僕が行った時が、日曜日の昼すぎだったからって言うのもあると思うけど、そんなに車通りは多くなかったよ
帰る時は綴のお母さんが家まで送ってくれたんだけど…
璃那は「そっか」と言い、地図を眺めていた。
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…車通りが比較的少ない場所で事故…
彼方 侑乃
彼方 侑乃
そしてその事故は、霊に襲われたことによって発生…
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
…祓うしかなさそうやな
彼方 侑乃
彼方 侑乃
…あぁ、そうやな、”準備”しとく
黄蘗 璃那
黄蘗 璃那
ん、頼んだわ
そうこうしているうちに、5限目の始まりを告げるチャイムが、学校中に響き渡った。