2×××年、7月25日。
蓬山の頂上。
そこには、美しく、大きく、不気味な館があった。
若干城のような見た目だが、「狐目屋敷」と呼ばれているから、屋敷なのだろう。
あの屋敷には恐ろしい御札使いが住んでいる、という噂があった。
「馬鹿馬鹿しい、」と思いながら、薄い黄色の髪をした少年は、「狐目屋敷に肝試しに行く」という友人に無理やり連れてこられて、苛立ちすら覚えていた。
そんな少年の名前は、黄蘗 氷音
そして、氷音の名前を、呼んだ、髪がすこし長い少年が、漣 天希
目的地である狐目屋敷に着いた2人は、草むらに隠れて辺りを見ていた。
頭が良く、霊などのことを全く信じていない氷音。
力が強く、霊などについて興味津々な天希。
ちぐはぐすぎる2人である。
そんな2人が、狐目屋敷で見たものとは一体───?
Urban Legend Research Club、season2
(誠意執筆中!!!!!!!)
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。