てっちゃんは覚えてるかな?
雨の日に2人で雨宿りしたこと
夜に抜け出してお祭りに行ったこと
みんなと経験したことの半分以上はてっちゃんと一緒だった。あの時までは。
【小学4年生】
その日は帰ってから号泣だった。
なんで名字じゃなきゃいけないかもわかんなかったし。
りょうくんが遊びに行くの誘ってくれたけど、断った。
【次の日】
私はカッサカサの声で答えた。
そして、5年生からはクラスが違くなった。みんなバラバラ。でも中三でまた同じになった。
その頃にはもう、『小柳津くん』にもなれてて。
そして、月日がたって今でも────
ほら、てっちゃんが_東海オンエアがすぐそこに。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!