隣で目覚まし時計がなる朝。
望「ん〜、」
今日も私の彼氏は起きるのが早い。
『もう行くの?』
望「あ、起こしてもうた?ごめんな。
行ってくるわ。」
そうやってキスされ放置。
こうして朝を迎えるのはもう慣れた。
私の彼氏はアイドル。
こんな事ダメだって分かってる。
付き合う前、私はアイドルだからって何回も振った。
それなのに諦めない彼に私はOKをした。
ほんとは付き合いたかったから。
付き合ってからは幸せの毎日で。
でも、会えない日がある事に私は少し寂しさがあった。
アイドルだからって、心に言いつけてる。
そんな毎日。
そんなLINEが来ても既読無視をするようになった。
ダメだって分かってるのに。
今はドラマの撮影で忙しい望。
忙しいのは良いんだけどね。
寂しい。
そんな気持ちに嘘をついてる。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。