俺はいつものように手を振る。
でも視線は呼ばれた方を通り越した。
呼ばれた女子の後ろを乙川さんたちが通ったのを見つけたから。
乙川さんが俺の方に気が付いてペコッとおじぎした。
俺も一応おじぎする。
そ、そっちじゃないんだけどな…
女子たちが去って行く。
最近、お昼ごはんも一緒に食べれてないしな、、
次の日は一緒に食べるって言ってたけど、他の人のこともあったからな、、
あぁぁ、どうしたら、、、、
また、一緒に……、
喋って、
笑って、
お昼ごはん食べれるかな、、、、、
あぁぁぁぁ、俺、、、変すぎる、、!
本当に俺、どうしたんだ、、、
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※ これは凛也目線です。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。